下手の横好き日記

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吉村達也『シンデレラの五重殺』

2008-09-06 19:33:30 | 
第2弾を通り越して第3弾を読んでしまった「氷室想介」シリーズ。
今回のも、えええ~っ!と盛り上がるスゴイ作品でした。


芸能プロの切れ者社長が仕掛けた「シンデレラ計画」というスター誕生ストーリー。
それは、二人の候補を競わせ、勝者はすべてを得、敗者は全てを失うという企画だった。
だが、運命の発表の日の夜、勝者となった松永栞が自宅マンションで殺される。
それも、毒殺、絞殺、撲殺、刺殺、溺殺という五通りの方法で一瞬に・・・
犯行直後に栞の兄が駆けつけたが、既に部屋に犯人の姿はなかった。
謎だらけの五重殺・・・サイコセラピスト・氷室想介が捜査協力に乗り出す。
だが、事件は更なる連続殺人の序奏に過ぎなかった!


ほら、こうやって導入を書くだけでも、かなりスゴイでしょ。
それなのに、これでもか~っと連続殺人は起こるわけです。
とっても非常識だけど、このシリーズはそういう事件が主ですから・・・
だって、氷室が登場するのは、常識では考えられない事件に限られるわけで。

この氷室のチームのようになってる仲間は、次のような人々。
警察側の氷室担当のような役目をしている田丸警部。
氷室のアシスタントのスポーツ万能美女、川井舞。
同じく氷室のアシスタント兼運転手のマックス・マクスウェル。
(氷室の車は、なんとボルボ・エグゼクティブ!)
このチームがいい味を出しているのですよ(^^)

ポーカーフェイスの氷室が、実はスピード&高所恐怖症だったり、
生クリームがめちゃめちゃ好きだったり、という生身の部分を、
彼らチームは知りつつ、フォローしていくわけなんですよね。
そこに、氷室と舞の仲は果たして進展していくのか?という興味などもあり。
キャラ面でも、ハマっていきそうなシリーズですね☆

そして、肝心のミステリとして。
いわゆる犯人当てなのですが、怪しい人だらけで皆犯人に思えました(^^;
五重殺の事件の解明は半分くらい予想が当たったかなv

今回もサスペンスの部分がかなり大きくて、
登場人物同士の火花散るやり取りとか、見所は多かったですね。
場面がパッパッと切り替わってくテンポの良さとか、
面白いところで読者をじらしていくプロットなんかは、
やっぱりエンターテイナーの真髄を発揮している感じでした。

面白かったな~(^^)というのが、一番シンプルな感想です♪


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2 コメント

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おおお★ (あかね)
2008-09-07 11:48:41
はまってますね!
でも私
めちゃくちゃカッコヨイ人が甘党
とかっていう設定大好きなので(笑)
氷室も好きになりそう

エンターティナーってトコロが
東野圭吾さん的イメージだなぁ~★

楽しめる小説って大好き
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あかねさんへ (viviandpiano)
2008-09-07 18:21:21
何と言うか、
ちょっとベタな読者サービスというのを、
作品の中に織り交ぜてくれるところが、にくい!(笑)

でも、解決自体はちゃんとロジック的にも成り立ってて、
そのあたりは宮部先生なんかとは違うところかな。
東野先生より、文体が「まるい」気がします。

結構続いてるシリーズみたいなので、
ちょこちょこ楽しんでいけるかな♪

今月は火村の短編集も出ますから、
買おうか、悩み中・・・
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