下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

有栖川有栖『鏡の向こうに落ちてみよう』

2008-06-16 21:49:15 | 
色々ありながらも、無事に手に入っていた有栖川エッセイ。
勢いに乗って読むのはもったいないと思いながら、
表紙をめくったり、あとがきを読んだり。
でも、読んじゃいました♪
今年は作家アリスのシリーズも2冊くらい出る感じなので、
温存の必要がないはず・・・本当ですか? 有栖川先生?(笑)


4部構成。
最初の章は、ミステリについて。
台湾へ招待されたときのことや『女王国の城』完成についてのコメントなど。
アジアの国々に日本のミステリが翻訳されているのは知っていましたが、
本当によく読まれているのだな~としみじみ思いました。
有栖川作品は、日本の風俗というものにあまり縛られてない(社会派風ではない)し、
ロジック中心の長編やワンアクションで腑に落ちるトリックも多いので、
文化の異なる国々にも受け入れやすいかも・・・なんて素人考えで思いました。

次の章は、映画などについて。
相変わらず見ていない映画が多くて、話についていけないのが悲しいのですが、
映画自体を語るというよりは、作品の意図や背景への切り口が多いので、
知らなくても分かる(気がする)のがありがたいですね。
いつも読んだ直後は「見てみたいな~」と思うけど、なかなか・・・
有栖川作品もいつか映画になって欲しいな。
くどいようですけど『幽霊刑事』希望~♪(勝手に題名『シルテイア』w)

そして、日常のことなどについて。
こういう生活の中のエッセイって、有栖川氏のユーモアが炸裂しますね。
噴き出したのが「究極の袋とじ」でした。
これは有栖川氏が『占星術殺人事件』を読んだときの失敗談ですけど、
もう、アイター!(>_<)って感じの、でも笑えるな(笑)
朝刊に出来ていた切抜きの謎を解く「朝刊の謎」や、
作家アリスと変に張り合ってしまう心理を描いた「上げ底」も楽しい。
余裕たっぷりに禁煙について書いている「煙草の正体」も、解説見て受けました。
いいですね、こういうエッセイ(^^)

最後は、阪神タイガースについて。
前回のエッセイは、私にとって宝物の「星野シーズン」でしたが、
今回はその後から昨シーズン2007年までのピックアップでした。
今年はぶっちぎりに優勝しそうな勢いですし、どうぜなら、ぜひ日本一に。
でも、私は広島カープを応援し続けます!
何とか3位までに入って、大逆転で日本シリーズに出てくれないかな~。
くやしがってる有栖川エッセイも読んでみたいのです(ふふふ・・・)


ということで、またもやほのぼのとしたいい文章が読めて幸せ時間でした(^^)
今回の装丁、PCの画面で見ると、けっこうドギツク見えたので心配してたけど、
実際に見てみると、うぐいす色という感じで上品な仕上がりだったから良かったです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わーぃ (あかね)
2008-06-22 11:01:41
おひさしぶりです

有栖川先生のエッセイはほぼ読んでいない私ですが~(苦笑)
この本は表紙も素敵だし
タイトルが良いので気になっている作品です

しかもviviandpianoさん

今年はほぼ
月刊☆有栖川有栖
みたいですね♪
毎月何かは出ている・書いている~

そして作家シリーズ2作が楽しみすぎる
国名じゃないポイけど
絶対ほちいぃぃぃぃぃぃぃ
この本も…
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あかねさんへ (viviandpiano)
2008-06-22 18:55:37
アリス先生のエッセイはかなり面白いです。
特に今回は有栖川先生vs作家アリスの戦いが(笑)
なんとも言えずユーモラスで。

そして、今年は本当に「月刊有栖川」っぽいですよね!
作家シリーズ、読みたい~!!
(学生シリーズは、すぐには無理でしょうからw)
国名じゃなくてもいいから、ホント。

色んな作家読むたびに、
有栖川先生の私の中での存在の大きさに気づきます。
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