一度は行ってみたいと思っている「ライブハウス」がある。六本木の「六本木ミッドタウン」にある「ビルボードライブ東京」と、南青山の「根津美術館」近くにある「ブルーノート東京」だ。
仕事で上京した際、ちょうど日曜日の夜ということもあって時間が取れたので、早速、行ってみたかった「ライブハウス」のうちの1件、六本木の「六本木ミッドタウン」4階にある「ビルボードライブ東京」へと足を運んだ。
ちょうどその日のライブは、次世代R&Bシンガーソングライターのひとり、ジョイス・ライスの来日公演だった。
観ない手はない。
地下鉄「六本木」駅の階段を登ってすぐ目の前に聳える、高層ビル「六本木ミッドタウン」。
もう街の空気が全然違う。青山・六本木特有の、ゾクゾクするような、あの感じ・・・。
「六本木ミッドタウン」に入って、エスカレーターで4階へと進む。すぐ目の前に「billboard」の文字が飛び込んできた。
予めネットで予約していた番号を入力すると、座席番号が出て来て、待ち構えていた黒服の男性が席まで優しくエスコートしてくれる。
テーブルに腰掛けて、ジン・トニックを注文。ついでにナッツも頼む。ちゃんとしたコースの食事をオーダーするテーブルもあるけれど、お腹が減ってないので軽くつまむだけにした。
それにしてもオッシャレーで素敵な空間だ。
ほとんどが洗練された服装を着込んだカップルだ。そのなかに、何人かの中年男性が、独りでちびちびお酒を飲みながら、手持無沙汰に開演を待っている。そっかあ。独りのお客もそれなりにこういうライブを観に来てるんだ。
ジョイス・ライスは、2021年にデビュー・アルバム「オーヴァーグロウン」をリリースし、その後もシングルを何枚か発表し続けている女性R&Bシンガーソングライターで、アメリカ人の父と日本人の母を持ち、現在はロサンゼルスを拠点に活動している有望株だ。
彼女のアルバムを聴いていると、ヒップ・ポップや古いソウル・ミュージックのエッセンスなんかも大胆に取り入れていて、渋ささえ感じられる。
定刻から約10分遅れでステージの幕が開いた。
ドラムにキーボード、そして2人のバック・ダンサーを引き連れてのライブ・パフォーマンスだ。
アルバムを聴くと、結構大人っぽいサウンド・エスケープだったので、しっとりと聴かせる類いのステージなのかと思っていたら、まったく予想とは違っていた。
ダンス・チューンを中心にしたアップテンポで激しいステージなのだ。意外だったけれど、これはこれでいいと思う。
観客を煽ってスタンド・アップを強要したり、お客の一人をステージに上げて一緒に踊ったりと、中々アクティブなパフォーマンスをみせる。
ちょうど1時間の短いステージだったけれど、アルコールも入って、満足出来る素敵なライブだったと思う。
さあ。今度は「ブルーノート東京」だな。