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高い場所が苦手である。高所恐怖症とまではいかないけれど、冬場、雪下ろしで屋根に登っただけでもちよっと足がすくんでしまうほどだ。
若い頃、デートで観覧車なんかに乗って手を繋いだりして余裕をかましていたこともあったけれど、実際は滅茶苦茶ビビっていた。
それから、水の中に潜るのだって、あんまり得意じゃない。プールでも川でも海でもそうで、水泳自体も下手糞だし、水の中に入るのがちょっと怖いのだ。
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最近、映画を2本観た。
どちらも恐怖系というかパニック系というか、それぞれ極限状況を描いた外国映画だ。
1本目が「FALL/フォール」。
地上600mの超高層鉄塔を舞台にした映画で、そのてっぺんに取り残されてしまった女性2人の恐怖が描かれてゆく。
主人公はベッキーという若い女性だ。
彼女は、夫と彼女の親友であるハンターと3人でフリークライミングをしていたその最中に、夫が不意の転落事故で亡くなってしまったことから、失意に明け暮れる生活を続けている。
見かねた親友のハンターは、元気づけようと、自分がオンラインで配信しているネット配信に彼女を誘うことに。しかしその場所とは、古びてしまった地上600mのテレビ塔の登頂だった・・・。
映画を観ながら、マジで足がすくんだ。ただの映画だと分かっていても、まるでその鉄塔に取り残されている気分になってしまう。
映画は、2人が塔の頂上から降りようとするといきなり朽ちたハシゴが崩落し、頂上近くの八角形の狭い盤面に取り残されてしまうというシーンが大半を占めているため、恐怖感が倍増する。
どうやってこんな高い場所でのシーンを撮影したんだろうと、観終わってからネットで調べてみたら、実際に600mの崖を探し、その崖の上に塔の最上部分の30m塔を造って撮影に臨んだという。主演2人も、一切の代替スタントなしでこなしたらしく、超怖かったとインタビューで語っていたほどだ。
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続いて観たのが、Netflixオリジナル映画「セーヌ川の水面の下に」。
この作品、当初まったく押さえていなかったのだけれど、ランキングの上位を占めていて、それじゃあ観てみようと思い立ち、即観てみることにした映画だった。
トライアスロン国際大会を控えたフランスのパリのセーヌ川に、狂暴な巨大ザメが突然出現するというパニック映画だ。
ある日、主人公である女性海洋生物学者は、環境保護団体メンバーから驚くべき情報提供を受ける。3年前、主人公が太平洋上で追跡機能を付けた巨大ザメが、なぜかセーヌ川にさまよい込んでいるという情報だった。折しもパリでは、オリンピックのプレイベントであるトライアスロン世界大会が間近に控えていて、パリ市長に対して即座の大会中止を訴えるのだが聞き入れてもらえず、大会は予定通り開催されることに・・・。
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映画「セーヌ川の水面の下に」そのものの出来栄えは、可もなく不可もなくという感じだろうか。あの名作「ジョーズ」には遠く及ばない。
でも、この手の映画が好きな人にとっては、それなりに楽しめると思いますが。