テルミンの彼方へ
宇宙とシェアする楽の音
 



昨日の演奏会をVIDEOでチェック。

「一番いいところで 半音上にずれる というクセがありますね。」。。。。確かに。。。(汗) 今まで ある音符の展開では 上に飛び足りない というクセは 把握していましたが 上がりすぎ というのも あったのか~。 至る所に 伏兵あり。

どうして のこぎりは 音がはずれても音痴に聞こえないのに テルミンは 音は外すと音痴に聞こえるんだろーー。 外し方の程度が違うし 表現上での演奏技量の問題 というのもあるのだろうけれども(気持の分かる外し方 というのもある) 音質 というのも 原因の一つみたいな気がするーー。 のこぎり うっすら軽くポルタメントを残して 低音に飛ぶ時が すごく甘くて綺麗。



昨日の演奏では 和楽器と合わせたプログラムが お客様から評判よかったです♪ 鼓と合わせた「平城山」 龍笛と合わせた「越天楽」 「越天楽」は 冒険に走るのをやめて 無難な線 無難な線 でまとめてしまったので 褒められると 少々面はゆいものがありますが。 それでも 褒められると 嬉しい~☆

鼓が ホールの天井によく反響している割には テルミンにはホールの反響が あまり乗ってません。 しまった。 スピーカーを もちょっと前に出すんだった(>_<) モニターを兼ねた 菱形アンプ一台だけだったのです。 モニターを兼ねているので ついつい 自分の後ろに設置しましたが そこは まだ ホールのカーブが始まる前の天井の低い場所でした。 この1台で この規模の会場をまかなえるのは偉大! と思っていたけれども ちょっと やり方を間違えたみたい。 



昨日の演奏会の後の懇親会での会話。

某「テルミン ってのは 歌の下手な人が カラオケに行って ヘッドホンで伴奏を聴きながら 歌を歌ってる。 その歌だけを聴かされている時と同じ みたいな感じなんですね。」
よ「いや。 それは わたし だからそうなるんで 上手な人は上手ですよ。」
某「鍵盤楽器と違って ちゃんとした音が出ないからね。(上記 繰り返し←思いついた喩えが 気に入ったらしい) だから テルミンって そういうものなんでしょう。」
よ「いや。 上手な人は上手ですよ。」
某「でも あれで 音楽を というのは 無理でしょう。 おばけの音とか そういう風に使う というのが テルミンという楽器なんじゃないですか。」
よ「いや。上手な方は ちゃんと音楽になってますよ。」

「テルミンを弾いてます」と言ったばかりに 延々と続く こういう会話に ほとほと閉口させられる という経験 わたし 3回目です。 こういう経験 って 他の人にもあるのかしら。 もっとも「上手な人は 上手ですよ。」と答えているわたし自身 純粋に楽器としてみた場合のテルミン というのは どれだけピッチが正確だ と言ってみたところで それは テルミンの世界のレベルで の話であって ひとたび 他の楽器の世界に入ってしまえば クララさん以降 他の通常の楽器の奏者が 耐えられるピッチ精度の演奏者 というのを 思いつかないので 説得力がないのだけれども。 

内容が 自分にとって 心地よいものである場合はよいのだけれども(本当は よくないのかもしれないけれども) 自分にとって 「わたくし ご気分害しただし(-_-)」 な内容である場合 エンドレスループになっている会話 というのは どこかで 抜け出す工夫をせねばなー。 問いかけも1調子ならば 答えも1調子だ。

第一 やの先生のテルミンを聞けば 「ピッチなんて どうでもいいですぅ~。」と言いたくなってしまう(そんな事言ったら 音楽として崩壊するので 困るけれども) やの先生のテルミンの音色は 演奏者の魂の歌だ。 世界が それに呼応して 時には涙を流し 時にはやさしく揺り籠となる。 やがて 演奏者の輪郭すら あいまいとなって 世界に溶けてゆく。


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