テルミンの彼方へ
宇宙とシェアする楽の音
 



Wavefront Classic

2005年10月 Wavefront Classic が製造中止となる という噂を聞きました。

伝え聞くところによれば 4人欲しい という人が集まれば 製造中止の前の最後の製産をするのだ といいます。 代金は 1575ドル+日本への送料150ドル。 楽器の予約には半額(850ドル)のデポジットが必要 との事でした。

直接 Wavefront Technologies に以上の点を問い合わせてみると 「確かにその通りであり また 新しいバージョンのテルミンモデルを 今 開発中であり それには1~2年かかる予定である」という返事でした。

新しいバージョンが出るならば それを待ってから買った方がいいかも という気もするし でも 新しいのが出ると 古いのは良かった もうあれは作らないのか という話になる というパターンも見てきてるし 迷ったのですが 経験上 テルミンは 手に入る時に 可能ならば とりあえず 買っておいた方がいい。 あとからは買えないから。

という訳で 4人希望者を集める事にしました。 これは 比較的すぐに 名乗りをあげてくださる方が集まりました。

欲しい と手を挙げた方の中に やの先生がいらっしゃいます。 先生は 既に一台お持ちで やの先生のCDの録音にも Wavefront Classic を使っていらっしゃる位です。 ですが 若干 音色に気に入らないところがあり そこを修正してくれるのならば欲しい という条件付きでした。

さて その要望が通るのかどうか 問い合わせてみると 返事がぷっつり途絶えてしまいました。 困ったなぁ と思いつつ やの先生のCDを アメリカのWavefront Technologies に送り 先日のメールの返事をください と書いてみましたら そのCDが気に入ったらしく 「やってみましょう。 どういう修正を希望するのか もう少し詳しい話を聞かせてください。」という返事が返ってきました。 

となると やの先生の欲しい音色にしてもらえるなら わたしも欲しい。。。という方が現れます。 希望者は ここで6人に増えました。 Wavefront Technologies に問い合わせると 6台でも大丈夫との返事。 できあがる6台は みな その音色にします との事。

これは 前途有望 というので やの先生が どういう音色を欲しいのか Wavefront Technologies に伝えなければならない訳なんですが やの先生の言葉を まず 普通の日本語に訳す。。。これが 困難を極め。。。。。そして それを 英語に訳す。 ますます大変。 メール交換は 次第に間遠になり その内 返事が来なくなってしまいます。 先日のメールの返事をください と言ってもナシのつぶて。

段々 相手も 面倒になってしまったのでしょうか。 これは まだ デポジットを払ってないから良いようなものの 購入希望者6人から デポジットを預かった上で こんな音信不通状態になってしまっては わたしの神経が保ちません。 2回ほど 返事を催促するメールを書いた段階で それ以上の交渉は あきらめました。 これが 2006年2月。

その後 やの先生と「あの話はどうなったんでしょうね~?」とうわさ話には出るものの なんとなく 自分から 更に問い合わせてみる気にもならず そのままになっておりました。

ところ 今年 2007年2月 突然 Wavefront Technologies からのメールが飛び込んできました。最近 Wavefront Classic の製造を再開したのだ と。 2台なら すぐ用意できるが購入の意志はあるか? という問い合わせでした。 代金は 1700$+送料175$

最初に 欲しい人は手を挙げて~ で 募ったメンバーに 手を挙げた順番に声を掛けて行ったところ すぐに 欲しい という人が決まりました。 これが 盛岡の小野寺さん。大学で機械工学を教えているだけあって 機械には詳しいし 英語も堪能。 小野寺さんが一緒に買ってくれるなら 何かトラブルがあった時に わたしも 非常に心強いです。

という訳で そこで 交渉相手は 小野寺さんにバトンタッチ。 支払や 配送の仕方についての相談に入りました。 配送は Wavefront Technologies から この運送会社はどうだ? と 問い合わせが来て その会社を調べて 運送料を調べて比較して。。。。と ややこしい話満載で これは わたしでは とっても無理。 小野寺さんに 変わってもらって良かった~~ と つくづく思いました。 そのやりとりを見ると 先方が 「こういう訳で いくらいくらになります。」と書いてあるのに対し 小野寺さんが「今朝のレートだと 一ドルいくらだから 日本円では いくらいくらになる筈である」とか なんとか こんな会話をみんな英語で(涙) 素晴らしい☆

その後 先方が発送の準備に入ったのか また再び 音信普通になってしまったりやきもきさせた挙げ句 やっと届いたのが 2007年5月☆

一台一台 受注製品 という事で シリアルナンバーには 自分の名前が入ってます。

シリアルナンバー


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