テルミンの彼方へ
宇宙とシェアする楽の音
 



YAMAHAインストアライブ(エレクトーン&テルミン)2006年1月22日
松本淳一 with トリ音
「オトノキモチ ヒト ツナグ」DVD&エレクトーン楽譜 発売記念

お目当てはテルミンだったのですが エレクトーンの松本さん ほれぼれと魅入ってしまいました。 こんなエレクトーンを聞いたのは 初めてです。 エレクトーン というよりは シンセサイザーに近い。 尺取り虫の恋 という曲では 効果音的な音を駆使しながら 尺取り虫の動き 驚き 喜び 悲しみ そんなものが 目の前にありありと見える様な曲に仕上がっています。 映像をつけたら もっと面白そうです(DVDでは この曲に 何か 映像をつけてあるらしい)

次の未来のとびらがのすきまがなんちゃら という曲(タイトルをよく覚えていない)は 最初 サバンナの雄大な自然か何かをイメージしたものかと思いながら聞いていました。 松本さんの音は 空間的に とても広い印象があります。 北海道の方だからかしらん。 空も 晴れ渡って 高い。

演奏しているのは 2本の手と2本の足(左足だけみたい?)なのに それは 今までのエレクトーンのイメージを覆す様な 様々な音色が複雑にからまりあった ミュージックボックス です。 たった1台で 何でも出来ちゃう。 この1台で これだけいろんな音が出てる という事態(!?)と 演奏者は 2本の手で鍵盤を叩き 足で下の鍵盤を叩いているだけ という 見た目のギャップに混乱をきたさない様に という意図があるのかどうか知りませんが かなり オーバーアクションな演奏スタイルも 見ていて面白いです。

問題のテルミンは。

こちらも 流石のトリ音さん。 テルミンとエレクトーンの掛け合い みたいな即興に見える(でも どうやら楽譜があるらしい)曲は ひたすら感心して聞いてました。 その他 ちゃんとメロディのある曲も。 ふるさとが一番好きです☆ トリ音さんのテルミンは ちゃんと ひとつの世界を作りあげています。 テルミンでなくては出来ない表現方法をふんだんに取り入れながら 楽曲としても 聞き応えのあるものになっている。

惜しむらくは エレクトーンが主役なので そもそも音量バランス的に テルミンの音を絞ってある(多分?)のと エレクトーンが シンセサイザーみたいな音を出すものだから 音の氾濫の中から テルミンの音を拾い出すのが。。。似た様な音なので。。。。 テルミンを知らない方には テルミンが出しているのは どの音なんだか 分からなかったんじゃないか と心配です。

そういえば 先日の 紀ノ川さんと一緒にやったライブも 打ち込み音源にテルミンを合わせる という形でした。 あれ 聞いてらしたお客様には どの音がテルミンの音なのか 理解して貰えてたんかしら と ふと心配になったりする。。。

テルミンを主役に持ってくるなら テルミン + 生ギターあるいは生ピアノあるいは生ハープ + それだけじゃ弱いので環境が許すなら映像 が欲しい。 Jーポップスだと なんか舞台の上にもう一声 という感じで ダンサーを呼んでくるんでしょうが テルミンの後ろにダンサー というのは 多分 うるさい。 以前 やの先生が 学士会館でなさった演奏会の時は 後ろのプロジェクタに 映像を投影していらっしゃいました。 あの時は どうやったんだったかしら。 客席 暗くしたんだったかしら。 記憶にありません。

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