フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



 今年もあと5日間を残すだけになりました。
 先日から、「銀座アスターでクリスマス」「今度は山の上ホテルでクリスマス」と、遊んでばかりいるように思われるかもしれないので、仕事のことも書いてみます。
           

 多くの方はこれから年末年始のお休みになることと思いますが、大学教員の多くにとっては、学生から提出された卒業論文を読み、評価やコメントをする時期になります。
 今年度、私がゼミで指導した学生の卒業論文は17本。タイトルは以下の通りです。


大澤明奈
   坪内逍遙『当世書生気質』論
廣瀬功一
   『三四郎』―里見美禰子論―
堀之内航
   芥川龍之介『河童』論
小田垣有輝
   谷崎潤一郎『猫と庄造とふたりのをんな』論
今井陽子
   『セロ弾きのゴーシュ』論
片野結
   江戸川乱歩における原作と映画 ~『虫』と『蟲』の作品構造を通じて~
鈴木美夏
   三島由紀夫『鹿鳴館』論
足立奈々
   松谷みよ子「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズにおけるフィクション性
富士原賢吾
   星新一論
大島雪乃
   村上春樹作品における「姉」の書かれ方
小林めぐみ
   よしもとばなな作品における『ハチ公の最後の恋人』の独自性とその意義
末廣万理衣
   江國香織論
中川拳太
   西尾維新論
片野田彩子
   伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』論 ―イメージによる分析―
稲毛雄大
   森見登美彦論
藤井義允
   円城塔論 -言葉の臨界点-
高橋繭子
   山口一郎の歌詞の表現特性

 学生が懸命に取り組んだ論文ですから、私もしっかり読んで評価やコメントをしなければなりません。今年はそれに、大学院生の修士論文や博士論文も加わっていますので、年末年始はそれだけでも大忙しです。
 これからあるところに出かけて、年末中はそこにカンヅメになって論文を読む予定です。
           

 



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