フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



(写真は文学部国文学専攻の卒業証書授与会場)

 昨日3月25日(水)は私の勤める中央大学(文系学部)の卒業式の日でした。
 中央大学は大きな大学なので、文系学部と理工学部では卒業式の場所も日も違っています。また、文系学部は場所も日も一緒ですが、全学部が一度に体育館に入れないので、「法学部・文学部」が午前、「経済学部・商学部・総合政策学部」が午後となっています(年度ごとに午前と午後を交換)。
 と言うと、いかにもマンモス大学で、一人一人の学生が埋没してしまっているように感じられるかもしれませんが、私の勤める文学部は学部の中で13の専攻に分かれているので、全体の卒業式の後は個々の専攻に分かれての卒業証書授与式となります。
 それが今回の写真で、国文学専攻の卒業生は毎年約100名弱。ですから、高校の1学年規模よりはるかに小さいので、ここでは卒業証書授与の後に、缶ビールや缶ジュースで乾杯をしたり、学生同士や教員と学生が記念写真を撮ったりして、別れを惜しみます。
           
 また、私はその後も自分の個人研究室をゼミの学生たちに会合しているので、時間に余裕のある学生はここでも少しお酒を飲んだり学生時代の思い出話をしたりします。
 前にも何度か書いていますが、私は卒業式の当日には卒業生たちがまだ目の前にいるのであまり別れの実感がなく、しんみりすることはありません。それよりも、4月になって初回の授業に行ったとき、「ああ、もうあの子たちはこの大学にいないんだなあ」という、少し寂しい気持ちになります。そういうことを毎年繰り返していくのが教員という仕事ですが、また今年も卒業生を送り出して、そんなことを感じる卒業式の一日でした。
 卒業生の皆さんとはいったんお別れですが、それぞれの進路で元気に活躍してもらいたいと心から願っています。
          



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