フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



 はや10月ですが、多くの秋ドラマはまだ放送が始まっていないので、今回は先行して作品への期待などを書きたいと思います。とはいえ、すべての秋ドラマを一度には書けないので、これまで放送された作品の続編に限定して書こうと思います。

  今回の秋ドラマでは、『ドクターX』『時効警察はじめます』『まだ結婚できない男』などが、その続編にあたります。『ドクターX』は頻繁に放送されシリーズ化されていますが、『時効警察』は12年ぶり、『結婚できない男』は13年ぶりの作品化。これは珍しく、かつ興味深い現象です。

  この2作品の共通点は、とぼけたコメディ作品ということでしょうか。笑いに特化した作品ではありませんが、主人公本人は真面目にそれぞれのこだわりに夢中になっていて、それがかえって視聴者にはおかしく感じられます。

   テレビドラマに限らず、世の中の風潮は年々、軽くて短い楽しみに向かっているようです。SNSなどのメディアでも同様のことが言えます。『時効警察』や『結婚できない男』などは、放送当時は独特の不思議な作風とも思えましたが、10年以上経って、時代の方が作風に追いついてきたのかもしれません。

  新しく生み出される作品に混ざって、10年以上前の作品が現在の視聴者にどのように受け入れられるのか。この興味深い視点も持ちながら、来週からの秋ドラマの放送を見ていきたいと思っています。


※PCの調子がよくなくてスマホで入力しました。今回は短めで失礼させていただきます。 



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