フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 






 私がもっとも好きなレストラン「ル・ヴェルデュリエ」が、大田区鵜の木から渋谷区千駄ヶ谷に移転することになりました。私としては、お店が自宅から遠くなってしまうので、たいへん残念です。しかし、都心に近い地域に進出し、このお店が多くの方を喜ばせることになるでしょうから、そのことをお祝いしたいと思います。


 以前に書いたことがあるのですが、自宅に近いところにお気に入りのレストランがあるというのは、とても幸せなことです。
 ⇒ 「家の近くにフレンチレストランが


 ですが、それだけに、その店がなくなることはたいへん残念なことです。
 多くの人にとって共通することかもしれませんが、私も人生のそれぞれの時期に、よく足を運んだ場所というものがありました。高校時代の部活の後によく飲み物を買いに行った校門近くの駄菓子屋とか、同じく高校時代にガールフレンドといつも待ち合わせした駅前の本屋さんとか、大学時代に授業の後によく立ち寄った大学近くの飲食店とか、それぞれの時期にそれぞれのなじみの店や場所がありました。その場所がなくなることは、その思い出そのものがなくなるような、寂しい気持ちがします。

 とは言え、少し救われるのは、今回はお店の移転であって、お店自体がなくなってしまうわけではないということ。お店の名前も変わらないそうです。千駄ヶ谷に行くことはあまりできなくなるとは思いますが、それでも好きだったこの店の料理をまた味わえる機会があることは、少し慰めでもあります。
 ル・ヴェルデュリエが鵜の木にできてから14年間。楽しませてくれたこの店の料理が、新しい場所で多くの人を喜ばせ、これからも支持されることを願っています。


【ル・ヴェルデュリエで楽しんだ料理】
 これらは同じコース内の料理ではありません。
 写真映りのよい料理などを集めました。


(ヴェルデュリエと言えば季節ごとの繊細なオードブル盛り合わせ)


(毎回異なる野菜を使ったポタージュ。夏は冷製のことも。)


(魚貝の素材とソースの組み合わせも毎回楽しみ)


(肉料理も時には1皿で2種類味わうことができた)

(デザーも盛り合わせ。甘味と酸味など味の組み合わせが嬉しい)


(外観は住宅街の一軒家のようで最初は少し驚いた)


(一枚板のテーブルがあるウェイティングルーム)



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