朝食後、合宿の総括を行ない、チェックアウト。叡電の修学院の駅のところで解散する。比叡山へと向かう人々、太秦へ行くという人と、皆それぞれ。私はといえば、昼食用のサンドウィッチを買ってから、B大へ。11:00から輪読会なのだ。
K教授の研究室へたどり着き、ドアを開けたら、K先生がゼリーを召し上がっていた。セミナーハウスで売っていた「もみじの天ぷら」をお土産に出す。
秋に出版する予定の注釈の上巻についての作業も行ない、17:30までみっちり輪読を進める。「下紐」が問題となり、大いに笑う。「夜もすがら妹が結べる下紐」を、歌学書の言説から、担当のAさんが「下紐を結ぶ」という行為を反復すると解したものだから、そんなことはあるまい!と指摘。ずるずるズロース(古い!)が何度もずり落ちるような話になるものかは。要するに、一晩中彼女が下紐を解かなかった…ということになるはずだよね。う~ん、結構きわどいかも。しかし、お題自体がきわどいわけで、こういうのが俊成はイヤだったのよねとのK先生の一言に、一同うなづく。「下紐」の歌は皆××××さんの担当にすればよかった…と言われた。(汗
そういえば、昔々、高校に勤めていた時、定期試験の監督をしていたら、当時の同僚で現在S女子大教授のO氏(ねこさんがお世話になっている)が、「解くる下紐」に傍線を引き、現代語に訳せという問題を出していたので、吃驚仰天したことがあったよなあ。高校で『とはずがたり』なんぞ教えんなよ。生徒どもは、「脱げるパンティ」とか訳していたっけ。こりゃ完全なセクハラぢゃあ!(まあ、男子高だったけどな)
さてさて、19:00過ぎの新幹線の指定席を取っておいたので、男性陣もタクシーで京都駅へ向かう。お土産に今回は、「蓮月せんべい」と、その名のゆかしさに「鳰の浮巣」をもとめる。後者は無名抄ですかな、輪読テクストの作者にもいささか縁あることだしね。
新幹線は定刻に発車したけれど、途中の大雨のため30分ほど到着が遅れた。西へ向かったNさんは大丈夫だったかな?
東京駅のサウスコートがまだ開いていたので、行きにつまみとして買ったらあまりに美味かった「焼きカシューナッツ」をもとめる。