そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

2月26日(木)

2009年02月26日 | 昔日記
 K教授から頂戴した「コムハニー」を、いよいよ食することにした。7:00amを過ぎたので、近くの石窯で焼くパン屋へパンを買いに行く。作りたての「ロシェルブレッド」とやらを選ぶ。それから、スープと、残り野菜の炒め物を作り、軽くトーストしたパンに、崩した「コムハ二―」を擦り付けていただく。摩耗した歯の隙間に、蜜蝋がくっついた。こういう効果もあるのでしょうか?

 「ビッグコミックスピリッツ」で「美味しんぼ」の連載が再開されたとか、されるとか。う~ん、漫画を読まなくなって、いや読めなくなって久しいなあ。「スピリッツ」は創刊号からずっと買い続けて読んでいたのだが、いつから買わなくなったんだろう。「美味しんぼ」は、最初は絵がすごく下手だったな。物語の枠組みが分かりやすいので、高校教師をしていた時には、よく授業で物語の説明に使ったものだ。「山岡士郎」と「海原雄山」の父子対決が物語の基軸となっており、「山」対「海」という名義にそれは象徴化されているが、二人のDNAが同じであることは、「士郎」の行きつけの店「岡星」の名が、「雄山」のモデルである北大路魯山人の「星ヶ岡茶寮」の「星岡」をひっくり返したものであるところに、もっとも端的に示唆されている。父子は母をめぐる確執により対立する。両者を和解させるには、死んだ母に代わる存在が再生される必要があるが、それが「士郎」と結婚して「雄山」を舅とする「栗田ゆう子」となる。だから、「士郎」と「ゆう子」が結婚した時点で、この物語は完結してよいはずだった。

 まあ、上記は実に分かりやすい構図なので、誰でも気づく事柄だろう。『磯野家の謎』を書いたのは同業者だが、もはや『美味しんぼの謎』書いても売れないだろうしねえ。すごいデータベースも作られているみたいだし。

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