そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

6月27日(金)

2008年06月27日 | 昔日記
 墨田区の××中学校へ教育実習生の研究授業の参観に行く。9:55から始まるというので、9:30ぴったりに到着。今日は浅草経由で行ってみた。まず校長先生とお話しをする。実習生はなかなかよくやっているらしい。研究授業は3年生の国語で、俳句を扱ったもの。ずいぶんユニークな学習活動を展開した。終了後、講評会に参加する。実習生は声がよく通って素晴らしかった。教師にとって、よく通る声は、何よりの財産だと思う。聞いてみると、A師匠の和歌披講の講義を受講したのだそうである。A師匠の薫陶の賜物かも。指導の先生は、今までに担当した7名の実習生の中で最高であると評価してくださった。国語は説明するのではなく、どのような学習活動をするかだという、先生のご指摘には感銘を受けた。いい学校だな。自分の大学の学生が手放しで褒められるのは、よい気持ちである。

 13:00から会議なので大学へ。昼食は「すゞ金」に入る。W中高の事務長さんがちょうど食べ終わったところだった。隣の研究室のT教授がカウンターにいらっしゃったので並んで腰掛けた。ビールの大瓶を頼み、T教授に1杯すすめる。これから大学院の授業らしいが、まあいいではありませぬか。そうしたら英文学のE先生も入っていらっしゃった。しばし3人で歓談。

 大学本部のただっ広い会議室に、出席者はちらほら。教務主任会の直前に開かれたので仕方がないらしい。多くの学部で教務主任が委員になっているせいだが、私は教務主任じゃありません。同じ教員組織に所属するA教授の隣に座る。ひょんなことで、過日の教授会において我々がこの委員に就任するハメになったのである。法学部はH教授。私の中学・高校の先輩である。中学の時に入っていたクラブの部長さんだった人が、今やローマ法の専門家である。しかし、喋ると出雲弁っぽくなるので、笑ってしまった。なつかしやH先輩! 商学部はパートナーと仲良しのS教授だし、J学部は助手を一緒にやった社会学のI教授。皆顔見知りなので緊張感がない。担当理事もT先生とN先生。委員長はT教務部長。やっぱり緊張感がない。A教授が鋭い質問をした。あとは自学部の利害ばかり。大所高所からの話には、なかなかならないものだ。

 A教授から、誕生日の祝いだと言って「うさぎや」のドラ焼きをもらった。太れということか? 帰りに神楽坂で買い物をした。久しぶりである。「ラ・カーブ・イデアル」でワインを2本選んでもらい、「アルパージュ」でブルーチーズを買い、「緑の豆」で神楽坂ブレンドを200g焙煎してもらって、「ベッカー」でフォカッチャを3個買った。そうそう、「うつわや釉」できれいなマグカップを選び、包んでもらう。7月から某研究機関の研究員に就任するFさんに、お祝いに差し上げようと思ったのだ。勤務先で使ってください。