日々、土器実測(仮)

発掘された遺物の図化作業メインのお仕事ブログのはずが、日々の徒然・スピ話ばっかりになっちゃってる日記。

甕は辛いよ

2012年01月25日 | お仕事プラス
今日から実測しています。
今回はロクロのものが少ない上に調整が多いので、量は少な目ではありますが、少々お時間頂戴しますと云う状態です。

午前中は小さなものばかりだったので、特に面倒はありませんでした。
1番大きな甕はロクロのものですが、何せA2の用紙に一杯一杯の大きさだし調整もあるし、午後一からかかりましたが半日近くかかってしまいました。
デカイ土器は器形をとるだけで大変ですが、何とか器形と云う山を越えた後は調整の観察です。
縦長の甕の内面調整は底部へ行くほど計測し難くなるし見えないし、抱えて叩く太鼓のようにして持ち、ヒーコラ計測しました。
後は、エイヤで割付けて一気に書く。
直しが出ない事を祈念ですな。

がしかし、更なる問題はこの先にある須恵器の胴部……。
とりあえず断面実測方式で書く事にはなっていますが、最終的にどうなるかはまだ未定。
心配だなあ……。
まず明日も頑張って作業したいと思います。


仕事をしながらFMを流しているのですが、ラジオから時々ドキッとする言葉が聞こえてきたりします。
今日も、県内の弦楽器の職人さんのお話で、だよね~と共感した事がありました。
パーソナリティーの方がこんな凄い方も来られたのですか?と驚かれていましたが、誰もが知っているような有名な演奏家の方々が修理や楽器製造の依頼に来られた時のエピソードを聞かせてくれたのですが、どの方も本当に気さくで気取ったところが全くないのだそうです。
職人さん曰く、「自分と云うものを持っているので、変なプライドなんて必要ないと云う事でしょう」
うう~~ん、深い……。
自分に自信があるのと云うのともちょっと違う、自分があると云う表現、含蓄が深い言葉でした。
本当に、自分さえしっかり持っていれば、高飛車になったり変なアピールに必死になったりする必要なんてありませんものね。
今日はこの言葉を聞けただけで、得した気持ちになりました。