日々、土器実測(仮)

発掘された遺物の図化作業メインのお仕事ブログのはずが、日々の徒然・スピ話ばっかりになっちゃってる日記。

想像力

2012年01月05日 | Weblog
この人ってなんて想像力がないんだろうと思う人が、大体嫌だなと思ったり苦手な部類の人ですが、なぜもう少し先の事を想像出来ないのかなと思います。
価値観が凝り固まっている人、自分の価値観以外認めないと云う人はその最たるものだと思いますが、これはこだわりとかその人なりの美学とか云えるものではありません。

その一言を云ったばかりに…と云う事は多々あるものですが、それが自分の気分良くなる為の事だけに発する言葉であれば、云った後の事にまでは考えが及ばないようで。
そのせいで徐々に信用をなくしたり軽蔑されているとは全く考えないのですから、めでたい人と云えばめでたい人ではあります。
自分がいいと思ってやっている事がその逆で、全く自分の思っている方へ向かっていないと、そこに想像力があれば気付くと思うのですが、気の毒な話です。
まあ気付くような人は、端からそんな事はしないのかもしれませんが……。

お正月、面白い番組がないのであちこちチャンネルを変えていたら、教育テレビ(今は「Eテレ」でしたっけ?)で「スタンフォード白熱教室@大阪大学」と云う番組をやっていました。
始まって少し時間が経っていましたが、とても面白くて最後まで見てしまった。
最後に学生が限られた文字数で感じた事を表現したのが1番心をつかまれました。
多種多様な考えがあって、そのどれにも共感出来て、学生の頭が柔らかさに感動しました。
柔軟性って本当に大事だなあと実感。
若い人が柔軟性を持っているのは当たり前と云えば当り前ですが、年を食っても頭と心を柔らかく持っていられると、クリエイティブな発想も生まれて来るのだとう思います。

私は高校時代の先生から、考え方に柔軟性があると云われとても嬉しく思った事がありますが、先生は何処を見てそう感じたのだろうかと甚だ疑問。
私は発想が貧困だし、かなり頭が固いと思うんですよね、自分では。
人からも固いと云われる事がよくありますが、非常に躾?対面を重んじる家族に育てられましたから、三つ子の魂なんとやらです、これは。
固いと云うのは勿論褒めた事ではありません。
が、そう云う環境で育って来ると、何処まで羽目をはずしていいのかが分かりません。
これは当人にしか分からないでしょうが、かなり苦しいし辛いです。
どう砕けていいのかが分からないなのですから、一緒に遊んでいる人も鬱陶しかったでしょう。
途中で疑問を感じたり何とか出来るようなタイプだったら、今は全然違った人生だったろうなと思いますが、夢を持つより従っている方が安全と思ってしまったので、こんな腐った大人になってしまいました。

凝り固まっている人が嫌いと云うのは、そう云う人から非常に不愉快な言動をされた事もありますが、自分自身がそうだからなのかなと思います。
柔軟性がないと云う事にも想像力のあるなしとも通じると思うし、やっぱり自分はないものねだりなのかもしれません。
切実に欲しいですねえ、柔らかい頭と心が。