(専念寺つづき)
専念寺
稱名院清譽牧山居士(佐藤牧山の墓)
墓地の入り口近くに佐藤牧山の墓がある。
佐藤牧山は、享和元年(1801)の生まれ。初め鷲津松隠の有隣舎に学び、のち名古屋の河村乾堂の教えを受け、十九歳のとき江戸に出て昌平黌に入った。二十五歳にして駒込で諸生を教授した。のち尾張藩より儒官に登用され、明治二年(1869)には藩校明倫堂の督学となった。藩校廃止後、名古屋大津町にて教えたが、聴講する者が極めて多かったという。晩年、東京に移り、斯文学界の講師となった。門人には、近藤真琴、石川素童、川口江東、鈴木鹿山らが出ている。明治二十四年(1891)、年九十一にて没。
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