(渋川八幡宮つづき)
明治天皇聖蹟碑
境内の奥の方に明治天皇聖蹟碑が建てられている。見上げるほどの巨大な石碑である。荒木寅三郎の撰文、佐藤文四郎の書。
(南有馬会館)
明治天皇が渋川を訪れたのは、明治二十六年(1893)のことである。同年十月二十日から二十三日までの間、近衛師団による演習が群馬県で行われ、二十一日には渋川市域で演習が開かれた。渋川市内には当時のことを記念した明治天皇聖蹟碑が点在している。
明治天皇有馬御野立所
有馬駐龍之碑
南有馬会館入口には明治天皇野立所を示す石碑がある。また建物の前にも二基の石碑がある。一つは大典記念碑、もう一つは明治天皇の駐輦にまつわる石碑と思われるが、文字はほとんど読み取れなかった。
近在には「行幸田(みゆきだ)」という、いかにも明治天皇の行幸に由来していると思われる地名が残っている。
(猿田彦神社)
猿田彦神社には明治天皇駐蹕碑がある。明治二十六年(1893)十月の演習を親閲したことを記念したもので、小松宮彰仁親王の題額、山県有朋の撰文、日下部東作の書。明治三十年(1897)五月の建碑である。
猿田彦神社
聖上御便殿跡地
駐蹕碑
(上ノ町)
明治天皇澁川行在所
渋川の市街地の民家の庭にも明治天皇聖蹟碑がある。やはり明治二十六年(1893)の行幸を記念したもので、十月二十一日、ここで昼食をとったという。「主要部分は旧規を存せり」と書かれているが、見たところ新しい住宅しか確認できない。
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