史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

箱根 Ⅲ

2013年12月21日 | 神奈川県
(桜井茶屋)
 八王子の自宅を出発したときは、まだ日の昇らない早朝であった。二時間足らずのドライブで元箱根に到着した。秋の行楽シーズンであっても、さすがにこの時間であれば渋滞に巻き込まれることはない。
 元箱根の桜井茶屋の建物は、奈良県五條市須恵の桜井寺の本堂を移築したものである。桜井寺は、文久三年(1863)八月、いわゆる天誅組の挙兵の際、本陣を置いた場所である。古写真そのままの建物が、箱根の観光地に現存していることは驚きである。しかし、残念なことに平成二十三年(2011)の東日本大震災以来、桜井茶屋は営業を停止しており、内部は荒れるに任されている。このままでは貴重な史跡が朽ち果ててしまう。営業再開は難しいかもしれないが、史跡の保存だけは何とかしてもらいたい。


桜井茶屋

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