史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

東戸塚

2022年03月19日 | 神奈川県

(萩原代官所跡)

 

萩原代官所跡

 

 東戸塚駅からバスで十五分ほど揺られて、境木地蔵尊バス停で下車する。南に二百メートルほど行った先に萩原家がある。

 萩原家は代々旗本杉浦氏の代官職として、この地に屋敷を構えた。旗本杉浦氏は、茅ヶ崎市小和田・菱沼、平塚市四ノ宮、寒川町宮山、横浜市平戸を所領としていた。幕末から明治初年の当主萩原太郎は、嘉永四年(1851)直心影流の免許皆伝を得、この地に道場を開いた。道場には多くの剣客が訪れ、萩原家所蔵の「剣客名」には「安政五年(1858)八月、天然理心流近藤勇」の名が確認できる。慶應二年(1866)九月までの入門者総計が二百二十五名に達した。現在の保土ヶ谷区、戸塚区、鎌倉市から三浦市にかけて、出稽古を行っていた。

 

剣道師範萩原君碑

 

 少し離れた場所に萩原君碑が建てられている。明治四十五年(1912)の建立。当時の神奈川県知事周布公平(長州藩の周布政之助の子)による篆額。

 

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