もともと週刊誌に連載されたものを新書化したもので、そのせいかタイトルはセンセーショナルである。しかし内容は至って真面目。著者は「幕末の天誅テロは疑いもなく政治的に有効であった」という。幕末期には多くの血が流された。これら暗殺事件が当時の政局に与えた影響を敢えて言えば、反対派つまり佐幕派を震え上がらせたことくらいであろう。私にはあまり有効だったとは思えないのである。結局、血が血を呼ぶ争いとなったことは、現代の報復テロの応酬と何ら変わりが無い。歴史は繰り返す。
大きな歴史の流れを考えると、如何にも無駄な殺人が多い。歴史の、というと大仰かも知れないが、当時の政局を動かすほどのテロがあったとすれば、桜田門外の変くらいのもので、あとから振り返ればほとんどのテロ行為は単なる殺人と変わりが無い。著者も言っているように「古来どの国でも、テロリストが単独で政治権力を奪取した例はない」のである。つまりテロリストは結局、歴史の勝者にはなれない。世のテロリストも、その事実を肝に銘じるべきであろう。
大きな歴史の流れを考えると、如何にも無駄な殺人が多い。歴史の、というと大仰かも知れないが、当時の政局を動かすほどのテロがあったとすれば、桜田門外の変くらいのもので、あとから振り返ればほとんどのテロ行為は単なる殺人と変わりが無い。著者も言っているように「古来どの国でも、テロリストが単独で政治権力を奪取した例はない」のである。つまりテロリストは結局、歴史の勝者にはなれない。世のテロリストも、その事実を肝に銘じるべきであろう。