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こころの医療

2010年05月26日 18時41分01秒 | 映画
映画の「チーム・バチスタの栄光」を観ました。
普通これだけ話題になっていると
とりあえず小説を読む方で
図書館で何回か手に取りそうになりましたが
その度になぜか本棚に返してしまってまだ読んでません。
だからあくまで映画版だけでの感想です。

何といってもバチスタ手術シーンはすごかったです。
あの心臓って人工的につくっているんですか、
切り取るシーンとか、手術後に動き出すところとかリアルで
本当の手術もこうしてやっているのかと関心しました。

褒められるのはこれ位で、まず阿部寛演じる白鳥と
竹内結子演じる田口のソフトボールで
それ自体はまぁいいとして
ホームランボールや空振りしたバットが
球場の照明を破壊するシーンがあって
何であそこでこんなありえないシーンを入れたのか
理解できませんでした。
このお話って現実的なことを描いた映画なのに
もしかしたらあれで笑いを誘ったのかしれないけど
ほとんどの人は苦笑で終わると思います。

あと執刀医が下半分、目が見えないって
これもありえないけど
それ以上にこんなチームに井川遥演じる大友みたいな
仕事の能力が劣る人間が入っているのかがかなり不明です。
マスコミにも取り上げられる医療スタッフなのだから
病院側もそれなりの人物をつけるだろうし。

犯人のココリコ田中は序盤で予想していました。
それは動機とかそういう劇中のことではなくて
この中で一番人畜無害でいい人そうな田中のイメージからで
こういう人物を犯人にするのはミステリーの常套手段です。
はじめ白鳥が関係者に圧力をかけて尋問しているシーンは
各人の様々な思惑があぶり出てきて面白く
この先もこういうプレッシャーを掛けて
犯人を追い詰めるのかと思いきや
遺体をMRIにかけて死因を割り出すといった
何とも味気ない結果になってしまい
しかもその手口が説明されてもよく分からないし
別にこれなら捜査するのが白鳥じゃなくたっていいじゃん、
とかなり白けました。

繰り返しますが原作は知らないので
そちらは面白いかもしれませんが
今のところ、読む気はなくなりました。
内部調査を手がける田口は心療内科医で診察シーンも
収録されていましたが、あの仕事は大変そうです。
外科手術は手術が成功すれば満足感がありそうだけど
人の悩みや愚痴をきいても、患者さんはすっきりするかもしれないけど
診察した方はどっと疲れだけが溜まりそうです。

「こころの病気」がはびこる現代社会ですが
この先、増えることはあっても減ることはないでしょうね。
以前の勤め先で精神疾患を抱えた人たちをみてきて
とりあえず睡眠は重要だなぁと思いました。
大半がこの病気になる前から夜更かしする人が多くて
夜は9時に寝て、朝は5時、6時に起きてたという人は
自分が知る限り、全くいませんでした。
睡眠時間も大事だけど、太陽が昇る時間に起きて
沈む時間に眠るというのは
はるか昔から遺伝子に刻まれている生命のリズムなんでしょうね。

今は仕事に行くときにだけうつになって
それ以外の遊びに行くときは元気になるっていう
新種のうつ病の人も多いみたいですね。
実際、その勤め先でもそういう感じの人もいて
頭では病気だからと思うんだけど
働いている自分たちより高価なものを買ってたり
豪華な食事をしたりしているのをみると
内心納得できないところはありました。
一応この病気の知識がある自分のような人間でもそうなのだから
一般の人の嫌悪感はそれ以上のものがあると思います。

そういうイメージってやっぱり理屈じゃないんですよ、
だからせめてそういう他人からみて
あいつ働きもしないで贅沢しているな、って感じるようなことを
外に出さないようにすれば
他人から攻撃されないで自分を助けることにもつながると思うんですね。
陰でどれだけお金を使っていようと
人って実はあまり気にしないものなんですよ、
見えるからこそ嫉妬するんです。

たとえ症状が治まっても、何をきっかけに再発するか分からないし
爆弾を抱えて生活しているようなものです。
このいつ爆発するか分からない恐怖感がある限り
完全に完治したとはいえないのでしょうね。
かといって、うつの人は普通の人の半分しか仕事をしなくても
同じ給料をもらえるというのも逆差別のような気もするし
難しい問題ですね。


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