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読んでみたんですけど、面白かったです。
今年読んだ本の中では間違いなく一番好きな作品です。
とある大型スーパーで原因不明の大量死亡事故がおきて
その被害者や事故に関わった人からインタビュー形式で
話を聞いていくだけの内容です。
これだけ聞くとつまらなそうですが
始めは事故時の様子やその感想などを聞いているだけなのに
段々と事故そのものから話が離れていって
その人が日常抱えている鬱屈した感情を吐き出していく方向に進んでいって
ここに心を掴まれました。
おもわず「わかる!」、ってうなずかされる、普段は隠している薄暗い感情が
たんをきったように次々に溢れてくる様子は
フィクションとはいえ身につまされる思いがしました。
でも小説を読んでいると人の裏側ばかり見るようになりますね、
きれいごと言っている人みると、本性を暴きたくなりますもん。
人を信じるってことは予想以上に難しいものだと感じます。
もし子供を明るく素直な真人間にしたいなら小説なんか読ませちゃいけないなぁと思います。
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