5月11日(土)13.1℃
前日に比べて10℃も下がると、すごく肌寒く感じる。
この日は午前中はなんとか保つという曇りの中、山草の生育状況を見ようと家内と二人で山を歩いた。いつも私たち夫婦は5月から6月にかけて、馴染みの場所である自宅から車で20~30分ほどのエリアにある相馬村地区に入山し山野草を観察し採取してくる。もちろん採取するのは食用の山菜である。
今年は豪雪と低温が続いて、例年と感覚がかなり違っている。
一番にめざしたのは、桐木沢という集落を過ぎた場所で、日当たりの良い場所だ。
一番気になっているのは山の中腹に咲くアマドコロという花がどの程度成長しているかであった。
少し成長してしまうと、食べごろを逃してしまうのである。
毎年同じ場所の斜面に群生している「アマドコロ」の、早期のピンク色の皮に守られた30㎝ほどの丈のサイズを採取している。湯がいてお浸しにしてマヨネーズや醤油で食べると甘く触感もとても良い。嶽温泉旅館でも、食彩として使用していた。
このアマドコロと同じく、旬があっという間に過ぎてしまうものに、コゴミ(クサソテツ)がある。(冒頭のザルの写真)
今回もコゴミは一応採取できたが、この場所では日陰のモノ以外かなり進んでいた。
まだまだこれからと思っていた山菜の王様といわれる「タラノメ」は、日当たりの良い場所では、すでに食用サイズに成長していたので採取して今夜の天ぷらの予定となっている。。
津軽地方ではほとんど食彩メニューに上がらないのが「アケビの新芽」である。私は新潟県なので、この時期のアケビの新芽(ツルの先端の柔らかな10㎝ほどのもの)を採取して、湯がいておひたしでいただくことにしている。少し苦味があるが、大地のエネルギーを吸い上げたように勢いよく天に向かって伸びるこの新芽が大好きである。
山野草でちょうど花が咲いていたので、写真に収めたのが「エンレイソウ」
で、大きな三枚の葉の中心部に茶色っぽい3枚の端が咲いていた。
名前が何となく静御前を思わせる可憐な花は「ヒトリシズカ」
で、「フタリシズカ」という同じタイプのものもある。
この他群生したていたのが「イチリンソウ」の白い花々
と、紫色の可憐な花々の「カタクリ」
がちょうど見頃であった。
私はこのほか、場所を変えるとアザミの葉や、茎を採取したり、ウルイ、シオデ、ボンナ、ミズ、ネマガリタケなどこれから初夏に向かって採取可能な美味しい山菜で山々は活気が満ちてくるのである。