夢発電所

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ブルーベリー祭り本番

2009-07-21 06:15:31 | ブルーベリー畑
 岩木山は雲が中腹から上半分を隠していた。空全体にはゴジラやガメラの出てくる映画のような黒くて重たい雲が流れていた。それでも時々日差しはあって、その時だけは蒸し暑さが空気全体を包んでいた。
 きょう7月20日は海の日で祝日になっているが、あうんやゆいまある利用者はブルーベリー祭りに参加するためにいつもと同じ。ブルーベリー畑はあうんから車で5分程度のところの平地にあり、比較的近い感覚がある。水田の稲穂はいま20センチくらいにまで成長し、緑が一層濃くなって美しい。
 会場には昨日からすでに主だった備品が据えられている。小一時間で受け入れ準備も終え、私はブルーベリーの様子を見回った。早成種のブルーベリーは120本で、ほぼ7割がたの仕上がりだった。何とか間にあったというところだろうか。
 10時を回った頃参加者の車が会場に詰め掛けた。そして試食会。結構美味しいと言って試食をしてくれおおむね好評である。それにブルーベリーは初めて食べると言う人も結構居た。しょうがいの程度の重たい子どもたちも車椅子やバギーでの参加。口に入れてもらって、おいしそうに食べてくれていた。
 次のプログラムはこの祭りのメインイベントと言ってよいのだろうか、「流しそうめん」の開始。みんなが集まってのそうめん流しは、お祭りの醍醐味が感じられる。井戸水を竹の一番上部から流しているが、これが勢いが良くてそうめんもスピードをつけて流れていく。結局一番下のところに設けられたザルにそうめんがたくさん集まり、そこに腰を落ち着けていただいている人もいた。興が乗ってブルーベリーも一緒に流していたりした。これがまた皆さんに受けていた。
 こうしている間にバーベキューコンロに火は熾きて、100人を超える焼肉がスタートしている。
 今回から少しでもごみを出さないよう配慮しようと、屋外行事用に準備したお皿が使用されている。今までは紙皿や紙コップ、割り箸が使用されていた。
 お皿には焼肉と野菜が盛り付けられ、そして石垣島から届いた横浜の画伯すずきさんからのプレゼントのパイナップルも添えられている。紹介すると皆一様に「美味しいです!」という感想が返ってくる。ちょうど食べごろだったこともあり、柔らかな果肉からジューシーな甘みが口の中に広がった。
 昼食もすみ腹ごなしに「パン食い競争」だが、使用のパンはもちろん「ゆいまある」のパンが棒に下がっている。結構これが皆さんに受けがよく、張り切って競争していた。
 行事の最後はあうんのミュージックパフォーマンスで、一人ひとりが楽器を持ち列を組んでお客様の周囲を回りながら演奏をした。そしてメロディフォンという棒状の楽器を静かに演奏する。それぞれがハンディキャップを持ちながらも、てらいもなく明るく楽しく演奏する姿は聴衆の感動を呼んでいた。最後にアンコールが沸き起こる。その声にこたえらるのが今のあうんの実力だろう。元気よく定番になっている「ジンギスカンダンス」が繰り広げられる。スタッフも利用者も入り乱れて楽しく踊る姿は、この施設の明るい雰囲気を象徴しているだろう。「厳しい稽古がなければこの力はつかない」などということはまったくなく、あうんの音楽練習は極めて和やかでみんなで作り出そうという意欲に満ちている。そういう雰囲気を私はとても気に入っている。
 こうして賑やか・美味しく・楽しくの3拍子そろった「第1回目のブルーベリー祭りが終了した。後で写真をパソコンでフラッシュすると、メンバーさんの表情の楽しさが見事に表れていた。準備の苦労がこうして報われていた。

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