夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

生まれる時も死ぬ時もみんな手ぶら

2013-03-26 06:58:43 | 創作(etude)
死んだ男の残したものは
一人の妻と
一人の子ども
ほかにはなにも
残さなかった
墓石一つ
残さなかった

頭のなかで
リフレインする
この曲は
森山良子の歌だろう
私は何を
残せるだろうか・・・
いや、あると思うのは
妄想でしかないのかもしれない

今朝方ラジオで聞いた
高山右近の研究家の話は
眠気の中でも
少しだけ記憶の端に残った
クリスチャンであり
茶道も嗜んでいた彼は
徳川家康に
「お前などいらぬ」と言われて
潔く家財や自分の城を手放し
「人間は死ぬときは手ぶら」
そういって日本を去って
ルソン島で死んだという

私もそんなふうに
潔い形で
職場をされたらいいなと思う
何かを残せるかというのは
それもまた
物欲なのかもしれない
なんにもいらない
なんにも望まない
与えられるものを
自然から頂いて
生かされていることに
感謝しながら
誰かのささえになれたら
それもまた
幸せな姿かもしれない



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