今は白神山地の入り口の村西目屋村は、津軽ダム工事のためにバイパスができて旧道となった観光地「鷹の巣」地区である。
この一画には岩木川沿いに遊歩道があり、急峻な岩場の洞穴のような場所に、誰が築いたのか観音様が祀られている。
この空間に滞在して天井を見あげれば、いつ崩れ落ちてもおかしくないような巨岩がのしかかってきそうで空恐ろしい。それでも観音様の祀られているお堂の脇には、岩から流れ落ちてくる冷水をひしゃくで汲み喉を潤せば、暑さも忘れホッと一息つくことができそうでもある。
それにしても岩木川の濁りがひどいと感じるのは、ダム工事が影響しているのであろう。あと4年くらいはこういう状態が続くのであろうか。
単純に考えても、どんなにダムに巨額の経費をかけても、構造上から言えば泥ダム化していくのは時間の問題でもある。
人間の英知や科学は縄文の1万年前から、何も進化していない。むしろ滅びの文化を築いているではないかとすら感じてしまう。
SF小説の世界だけではなく、現実の世界そのものの方が恐ろしさと奇抜さに満ち満ちている。太陽の代わりに原発を作って、結果的に放射能で覆われた地球の表面では暮らせないで、地下生活を余儀なくさせられる映画があった。アメリカはそれを既に現実のシナリオ化して、火星を第二の地球にしようと考えているのだろうか。
そんなことがふと頭の中をよぎってしまった、暗くて冷たい巨岩の空洞であった。
この一画には岩木川沿いに遊歩道があり、急峻な岩場の洞穴のような場所に、誰が築いたのか観音様が祀られている。
この空間に滞在して天井を見あげれば、いつ崩れ落ちてもおかしくないような巨岩がのしかかってきそうで空恐ろしい。それでも観音様の祀られているお堂の脇には、岩から流れ落ちてくる冷水をひしゃくで汲み喉を潤せば、暑さも忘れホッと一息つくことができそうでもある。
それにしても岩木川の濁りがひどいと感じるのは、ダム工事が影響しているのであろう。あと4年くらいはこういう状態が続くのであろうか。
単純に考えても、どんなにダムに巨額の経費をかけても、構造上から言えば泥ダム化していくのは時間の問題でもある。
人間の英知や科学は縄文の1万年前から、何も進化していない。むしろ滅びの文化を築いているではないかとすら感じてしまう。
SF小説の世界だけではなく、現実の世界そのものの方が恐ろしさと奇抜さに満ち満ちている。太陽の代わりに原発を作って、結果的に放射能で覆われた地球の表面では暮らせないで、地下生活を余儀なくさせられる映画があった。アメリカはそれを既に現実のシナリオ化して、火星を第二の地球にしようと考えているのだろうか。
そんなことがふと頭の中をよぎってしまった、暗くて冷たい巨岩の空洞であった。