1月17日(火)比較的穏やかな一日。最高気温+1℃(最低-3.8℃)
弘前市の降雪量は70CENTIくらいだろうか・・・それにしても、思いの外の雪でもある。青森市は1メートルを超える積雪で、市民から悲鳴が上がっていると報道がある。具体的には除雪費と業者の除雪量や除排雪の中身でもある。住宅街はもとより車も交互通行できないとか、歩行者の歩道も論外。屋根の雪を下ろす作業を高齢者がやらざるを得ず、結果的に屋根からの落下事故や屋根雪がお年寄りの上に落ちて死亡事故もある。
住民の助けあいはこれからますます必要度が増している。旧岩木町の冬期間ボランティア「のれそれ雪とろけ隊」は、昨年から民生委員さんの要請などで2度出動し、これまで6件の高齢者世帯の屋根の雪下ろしをしている。
昨日はこれとは別に、町会の集会所の屋根の雪下ろしを20人ほどの住民の手で行った。私達の町会は、とりあえず今のところまとまりと実行力、協力度はすこぶる良いのが嬉しい。本来はこうした地域福祉の課題は、自助と共助、公助という3者の相互調整力で解決できたはずなのだが、如何せん都会化した意識と高齢化社会の進行による戦力低下は否めない。
私達の町会のメンバーの特徴は、一応年代別に戦力が構成されており、それぞれの力が均等に働いていることかも知れない。どんなにヤル気があっても、年代の偏りがあればたちまち、中身が問われてしまう。自治の力は言われて行うものではない。
私も参加して屋根に上がったが、さすがに胸のあたりまで雪は積もっていた。雪も最初に降った雪から堆積されるので、見ていると4層から5層にわかれているのが解る。私はその層ごとに雪を切って下に投げていた。無理をして作業を進めると、想わぬ腰を痛めるなどが後の本来業務に支障が起きる。降った雪の状態はそれぞれ異なっていて、その時の温度、降雪量で、雪質や重さも違っている。
また、トタン屋根に上がるときに注意しなければならないことは、雪止めがあるかないかという点である。雪下ろしをする時点の気温によって、屋根雪が融ける危険も出てくる。融けると雪はトタンの上で滑りやすくなって、落下事故にもつながる。
雪止めのない屋根では、雪を10Cmほど残したほうが、その後の雪下ろし作業もやりやすい。トタンまで雪面から出してしまえば、たちまち屋根の上での転倒しやすい環境となりやすいのである。自分一人で雪下ろしを行う場合や、同じノウハウを持つ人と雪おろしをやる場合は、比較的安心であるが、その差があるとたちまち問題が出てくる。建物によっては、つららが屋根の先端に下がっているのだが、この氷塊が落下すると一気に屋根雪が滑落する恐れもある。また、雪は屋根の上側から下ろすか、下側から下ろすかという方法論もある。私が最初に教わったのは、トタン屋根では上側から下ろすことで、危険がかなり減るということである。下から下ろすことによって、屋根雪が一気に滑落する危険があるからである。そして万が一トタン屋根を歩くときは、トタンの凸部に足を載せて歩くことによって、滑る危険度が減る。昔は長靴に荒縄を一本巻いて屋根に上がったものだが、今はその荒縄すら身近にない。
これからまだまだ雪の季節は続く。津軽の冬は2月が本場である。暑さ寒さも彼岸まで、今はまだ旧暦の12月25日だ。