田舎の道草

田舎の道草徒然日記

結ぶ

2017-01-21 | 日記
母ちゃんより、新海誠監督「君の名は」の映画を観ようとデートに誘われ、
仕事の帰りに観てきた。
今回の映画は、昨年8月以来であり、観賞後は、お決まりの食事。
感想語り合いの場と相成った。
今回ばかりは、お互いの感想よりも、疑問の解消に力が入り、ストーリーの
理解に少し時間を要した。

それでも印象に残った言葉と言えば
「口噛み酒」「組紐」「結ぶ」「黄昏」で一致した。

「君の名は」についてインターネット情報を介してみれば、
「君の名は」制作の着想は、小野小町の古今和歌集
「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」
(あの人のことを思いながら眠りについたから夢にでてきたのだろうか。
夢と知っていたなら目を覚まさなかっただろうものを。)
だったらしい。

「口噛み酒」については、人為的に造る酒の発祥と言われているようで、
女性が醸すことから「美人酒」とも呼ばれているとか。

「組み紐」「結ぶ」については、「よりあつまって形を作り、捻れて
絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり。それが組紐。
それが時間。それが結び」
「糸を繋げることも結び、人を繋げることも結び、時間が流れることも
結び、全部同じ言葉を使う。それは神様の呼び名であり、神様の力や。
ワシらの作る組紐も、神様の技、時間の流れそのものを顕しとる」
以前より「組み紐」「結び」については、興味のあるところで、趣味の
ひとつとしていることもあり、よく理解出来た。

「黄昏」については「黄昏時、たそ彼時、誰ぞ彼時、彼は誰(カワタレ)時と、
板書による解説があり、授業の雰囲気を想い浮かべながら理解した。
黄昏時(誰そ彼)というのは、逢魔が時ともいい、その名のとおり、
妖怪や魔といったこの世ならざるものと遭遇する時間帯である夕暮れ時を指すとか。

人は、生まれた時から、見えない赤い糸に導かれ生きている、ならば、
導かれるがままに老いを委ねるのも自然のことと心安らぐ、「君の名を」観て
の感想と結論付けるには、少し強引過ぎるだろうか。

ゴルフの練習にでも行ってくるベ。

以前、趣味として製作したもの。