田舎の道草

田舎の道草徒然日記

懐かしむ

2016-02-13 | 日記
望郷の念にかられる、そんな場所が部屋の片隅にある。
骨董の自在鉤をぶら下げた簡易な囲炉裏もどきの場所である。
そこに居ると、父の実家、田舎の囲炉裏を想い出す。

囲炉裏を囲んでの団欒に、囲炉裏の火の暖かさにも増して
家族の温もりを感じていた子供の頃を想い出す。
親の懐に抱かれ、優しい声の響きを背中で聞いた
あの感覚は、包んでくれている、守ってくれているという
親の愛情の響きだったのだろうと想う。

息子が幼い頃の炬燵を囲んでの家族団欒では、田舎の囲炉裏と
重ねるように息子の背中に響くようにとあえて語り掛けてきた。

炬燵を囲んで、成長した息子に置き換えて再現してみたら
どうなるかを思い浮かべてみたら、息子に背負われて
山に向かうという昔話がどうしても思い出されてならないべ。