職場で人が集まると、決まって健康が話題になるのは
高齢の域に達してきたせいだろうか。
血液検査の血糖値、尿酸値、コレステロール値や血圧などの
数値に一喜一憂しながら話が盛り上がる。
数値が高いと「そう言えばこの間、大判焼きを3個食べた」
などと回想し反省しながらも、あそこに大判焼きのおいしい店が
あるとPRをして誘惑し合うのもまた楽しい。
先日、数値が高い人のつぶやきに思わずふき出してしまった。
「大判焼きを食べるから数値が高くなるのか、数値が高いから
大判焼きが食べたくなるのか・・・・・・。」
実に奥の深い哲学的なつぶやきであった。
また、その数値の高い人に、私が薬を間違えられたことを話した
時のことである。その人いわく「医療ミスだから、慰謝料を請求
するためにその薬局の責任者を呼び、黙って指3本示すべきだ。
そこで、責任者が300万円ですかと確認してきたら、首を大きく
横に振っていや大判焼き3個だ」と回答するようアドバイスされた。
数値の高い二人が顔を見合わせて大笑いをしたことは言うまでもない。