TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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加熱する技能五輪戦争-日経ビジネス2008.10.23から-

2008-10-18 19:44:55 | 経営全般
製造業の技能労働者の力量を争う技能五輪はNHKテレビに取り上げられるなどして、各社が力を入れてきています。日本の製造業の力を源泉に一つである技能を見直していこうという各社の気運の高まりもあるようです。

 技能五輪は、日立、デンソー、トヨタが御三家と言われていますが、豊田自動織記、キャノン、日産などの企業が技能五輪の選手育成に力を入れています。日産などは国際大会の金メダルはメディアに取り上げられ、新車販売にもつながるとしています。

 各社は、優秀な工業高校の獲得競争が激化しています。これは工業高校の復権になるいい傾向だと思ます。

 今、派遣労働者や非正規労働者のことが問題になっていますが、企業は自社の技術力等の強みを持つためには、技能五輪に代表される有能な技能者を育成することが急務ではないでしょうか。そのためには、職の安定を保障された長期雇用が絶対に必要なことではないでしょうか。職の安定が保障されるから技能を高めようという意欲が高まる要素があると私は思います。

 将来に夢のないところに意欲は生まれません。技能五輪選手になるような企業人は金メダルを取るという夢があるから意欲が生まれると思います。そして、そのような環境を保障している企業の存在が重要なのです。その関係は「人を使い捨てにする」ではありません。

 日本の企業は「職業能力開発」という視点を忘れないでもらいたいものです。

 


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