TSUNODAの経営・経済つれづれ草

身近な経営に関すること、経済に関することを思うままに

日本そして地元群馬の雇用情勢はほんとうに改善しているのか

2008-05-02 06:59:14 | 雇用・就職
 最近の雇用情勢を示す指標では雇用環境が改善していることを示しています。まず、厚生労働省が5月1日に発表した3月の勤労統計調査では正社員を中心にフルタイムで働く一般労働者は前年比で2.3%増になっています。15年ぶりに高い伸びだった2月に続き、2年連続の2%の伸びとなっています。

 また、総務省が4月30日に発表した3月の完全失業率は、3,8%で平成19年度平均の失業率も平成18年度より0.3%低下の3.8%で5年連続の改善しています。平成9年ぶり以来の10年ぶりの3%の数値となっています。

 さて地元群馬県の雇用情勢ですが、群馬県の3月の有効求人倍率は1.63倍で5ヶ月連続の全国2位でした。全国1位は愛知県でした。平成19年度実績では群馬県は1.67倍の数値で全国2位でした。全国1位は愛知県でした。
 また、群馬県の今春卒業した県内高校生に対する求人倍率は過去最高の2.23倍を記録しました。内定率も98.3%で4年連続で上昇しています。

 以上の数値を見ると雇用環境は回復しているように思われますがそうでしょうか。有効求人倍率はパートの求職も含めた数値であったり、高校生の内定について就職して辞めてしまう離職率を考慮した数値でないと意味ないような気がします。
とにかく高校の進路指導は就職させればと内定率の数値を気にした指導をしがちです。私も県立産業技術専門校で学生の就職指導を行っている時は内定率が気になりました。学生の職業キャリアをよく考慮しての就職指導はできていなかったです。

 明日は「キャリア・コンサルタント講習」の2日目です。将来また学生等に対しての就職指導をする機会の備え、私自身もキャリアアップしてしていきたいと思っています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿