TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地域プロ逆風に勝てるか

2009-11-23 16:12:00 | 地域文化・地域資源
  サッカーJ1の大分トリニータはJリーグから総額6億円の融資を受けました。
 サッカー、野球など各地でプロスポーツチームが誕生し、地域活性化で一定の効果を上げていますが、大分トリニータの例のように経営は厳しく、財政支援を受けるケースも出てきています。

 大分トリニータは昨年11月にヤマザキナビスコカップ優勝から一転し、一時はまさに経営破たん寸前まで追い込まれていました。主力スポンサーの撤退などで広告収入の3分の1が減少、チームの成績低迷から入場収入も1割減となっていました。

  債務超過は5億円を超え、10月末には資金不足の危機となりました。救済に動いたの大分県で、地元金融機関につなぎ融資を依頼、資金繰り破綻は免れました。
 ここまで支援するのは、人口120万人の大分県でトリニータの試合には2万人近い観客が入るおがら県のチームだからです。

 1990年代のJリーグ発足を契機に各地で「地域密着」を掲げたプロスポーツが誕生しています。地元群馬県でもJ2のザスパ草津、野球の独立BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスがあります。

 その群馬ダイヤモンドペガサス発足してまだ2年目ですが、昨年逃したリーグ優勝を果たしたのですが、球団経営は厳しい状況にあります。入場者数は昨年と比較して半数になってしまって入場収入が減少しているのです。
 ファン層が広がらないことには、地域密着のチームの存在意義も薄れてしまいます。

 能力のある経営者による経営手腕とチームを支える地元住民の支援が、地域が不況の今、一番求められていることではないでしょうか。このままでは芽を吹き出した「地域密着」のチームを作り、育てるという地域の時代のうねりが先細りになっていまいそうです。

 
  
 
 
 
  

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