日本経済新聞の「私の履歴書」は、女優の佐久間良子でした。きょうでその連載が終了しました。
私は、この掲載欄はめったに読んでいなかったのですが、佐久間良子の連載は読みました。なかなかの評判で、週刊誌にも取り上げられていました。
きょうは、最終回ですが、すばらしい記事です。引っ越しのこと、息子とのお伊勢参りのことが書かれています。
そして、以下の文が書かれています。
いま、私の部屋から朝日が昇る光景が見える。薄紫に染まった朝明けの空に、黄金色の光がはじけている。ちょこと顔を出した真っ赤な太陽。その光が部屋の中いっぱいに満ちている。そして、私は今日一日の無地を祈る。若いときから、「朝日のあたる家」という曲が好きだった。私は、やっとそこにたどりついたのだろうか。
片づけを終えた部屋の中で、私は墨をすっている。
生きることは 一筋がよし 冬椿 (五所平之助)
私の大好きなこの句を書きたいと思う。
このような、情景の浮かぶ文章を書けるようになりたいものです。