あび卯月☆ぶろぐ

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NHK「JAPANデビュー」の罪

2009-05-07 01:51:54 | マスコミ・新聞
いま、一番見ている局といえばNHKだろうか。
馬鹿なタレントに馬鹿馬鹿しいことばかりやらせている民放と違い、それなりに為になる番組を見せてくれる。
バラエティもひたすら下品な民放とは違った番組を作る。
例えば、サラリーマンNEO。
シュールで大人しいコントをやってくれる番組だ。
いつもはお堅いNHKがというギャップもあって、妙に可笑しい。
「ケータイ大喜利」や「ザ☆ネットスター!!」もいい。
特に、ネットスターはNHKとは思えない遊びをやってくれる。

NHKはオタクにもやさしい。
「中学生日記」で腐女子を取り上げたと思ったら、「一期一会」でもやった。
「一期一会」はそれ以外にもよくオタクが登場する。
しかも、NHKのオタクの取り上げ方は民放のそれと違い、常に肯定的だ。
オタ芸にいそしむオタクとラジオDJを目指す一般人を対比させて、漠然と夢を語り何もしない一般人に対して常に真剣で目が輝いているオタクという風に描く。
反対に、民放ではオタクは珍獣として扱われる。
一般人の目線から珍獣を眺めて「珍しい動物がいる!」と喜ぶ図式だ。
いま挙げた「一期一会」や「ネットスター」なんかが顕著な例だがNHKは「オタク・イズ・ビューティフル」という視点で描く。
「オタクに優しいNHK」と謂われる所以である。

さて、そんなNHKだが時々、大ポカをやらかす。
卑近な例では「JAPANデビュー」がそう。
その第一回で日本の台湾統治を取り上げたが、これが偏向を絵に描いたような内容だった。

日本は台湾を植民地にして住民に対し、極悪非道の限りを尽くしたという視点で作られていて、台湾の近代化に尽くしたとして現地でも評価の高い後藤新平なんかも極悪非道の支配者という風に描く。
これだけでも酷い偏向だが、HNKは取材した台湾人までを虚仮にした。
NHKが取材した日本統治時代を知る台湾の御老人はHNKの取材に対して日本がやった良いことも悪いこともすべて語った。
分量にするとほぼ半々。
「日本人がいやがる部分はカットしていいよ」とまで云ったのに、番組では反対に良いことはすべてカット。
悪いことだけかいつまんで放送された。
放映後、そのNHKから取材を受けた柯徳三さんはNHKの担当ディレクター浜崎憲一に「あんたの後ろには中共がついているんだろう」と仰ったのことだが、そう勘ぐりたくなるお気持ちは十分わかる。

NHKは他にも台湾人を中国と同じ漢民族だという。
これは、あまりにも杜撰な言い方。
確かに、台湾人に漢民族のDNAは入っているだろうが、長い間混血が進みいま中国に住む漢民族とはDNAも文化も思想態度も全く異なる民族だ。
前述の柯さんも「自分は台湾人であって漢民族とは思っていない」と怒っていた。

また、日本統治の初期段階において行われた台湾原住民の日本軍の応戦を「日台戦争」という。
こんな用語初めて聴いた。
NHKは日本の侵掠戦争は支那事変だけじゃないですよ、と新しく侵掠戦争を作り出したかったのだろうか。
ついでにいうと、この番組のOP映像ではサブリミナルを使用しているとか。


日本の台湾統治は影の面もあれば光の面もあった。
NHKはその光をすべて影で覆って、報道した。
これを偏向といわずしてなんといおう。
そして、事実として日本統治時代を経験した台湾人はその時代を懐かしむ人が多数を占める。
最近のアンケートではその世代を凌いで若い世代が世界で一番好きな国に日本を選んだ。
自国台湾を含めての順位だから、自国よりも他国である日本が好きだという結果だ。(註)

そんな世界一の親日国台湾を日本を憎む反日国家のようにいう。
台湾を反日に仕立て上げて、日台の分断を図る意図が見えはしないか。
それで喜ぶのは中国共産党とそれに擦り寄る台湾国民党とあと誰だ。


「NHKは~」と書いてきたが、NHK全体が偏向しているとは云いたくない。
私の知人から聞いた話だが、この番組が放映される前、あるNHK職員に「JAPANデビュー楽しみにしています」と云ったところ、
「あぁ・・・あの番組ねぇ・・・あれいろいろと問題があって・・・良くないんだよね・・・」
と言葉を濁しながらも問題ある番組であると語ったとか。
NHKの中にはマトモな人も居ることが知れる。
いや、この問題は一部の偏向ディレクターがやったことと信じたい。
NHKは一刻も早く中共の犬のような偏向ディレクターたち(一人ではないはずだ)をなんとかしないと、日本国民からそっぽを向かれることになる。
そして、誰も受信料を払わなくなる。
その時、NHKが解体されても悲しむのは職員と中共だけだ。


******

註:以下の記事参照。


日本の対台湾窓口「交流協会」が台湾人の対日意識に関する世論調査を行ったところ、約7割の人が日本に好感を抱いていることが分かった。戦前の日本による植民地統治や戦争の歴史が同様にあった中国、韓国と比べ、台湾の親日度がデータで裏付けられた形だ。

 同協会による台湾人の対日意識調査は初めてで、昨年11月から12月にかけて、約千人の男女を対象に実施した。「親しみを感じる」は69%に達し、「親しみを感じない」の12%を 大きく引き離した。

 一般に台湾では、李登輝元総統に代表される、日本語教育を受けた70歳以上の高齢者世代の親日度が高いとされてきた。だが、「親しみを感じる」とした回答者は、20代が79%、30代が77%と、若い世代が最も親日的で、65歳以上は58%だった。

 「最も好きな国(地域)」を尋ねた質問では38%が日本と答え、米国(5%)、中国(2%)など他国を引き離し、「台湾」(31%)も上回った。

 日本のイメージは「経済力、技術力の高い国」がトップで「自然の美しい国」「きまりを守る国」「豊かな伝統と文化を持つ国」が続いた。交流協会は「想像していた以上の日本に対する好感度に驚いた。今後の日台関係に役立てたい」としている。


朝日新聞 2009年4月26日2時0分
http://www.asahi.com/international/update/0425/TKY200904250184.html