すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

大日三山

2019-09-21 12:44:35 | 山歩き
 一週間前のことになるが、12~14日、剱岳の展望台、大日三山に登った。いまは京都に住んでいる高校時代の友人とだ。おおむね一年にいちど一緒に山登りをするのだが、去年は彼が膝痛で行けなかったので、二年ぶりだ。
 富山平野は晴れていたのだが、ロープウエイ美女平駅は霧の中だった。バスが弥陀ヶ原を上がっていく間、霧はどんどん濃くなり、両側は何も見えなくなった。だが、天狗平付近で雲の上に出て、濃い青空に高原が広がり、立山三山がくっきりと姿を現し、乗客たちは歓声を上げた。標高2400mを越えるところまで登ってきたのだ。
 室堂ターミナルの展望台でおにぎりを食べた。明日登る大日岳の尾根がすごく長い線を引いている。最高点は奥大日岳、2606m。標高差だけで言うと僅か200m足らずだが、アップダウンはあり、急な下りを称名滝まで1600m下らなければならない、年寄りには歩き甲斐のあるコースだ。
 地獄谷から上がってくる硫黄の匂いのする中を下って、雷鳥沢ヒュッテに投宿する。久しぶりの山歩きの友人は温泉に入り、夜寝るために少しでも体を使っておきたいぼくは新室堂乗越まで明日のコースを歩く。登ってゆく道の両側は遠くまで一面にチングルマ(稚児車)の綿毛が風に揺れていた。花盛りに来たら感嘆ものだったろうな。尾根に出て劔御前小屋に向かって少し歩いたが、道は雷鳥沢側についているので剱岳は見えない。
 雷鳥沢ヒュッテは、外壁がひびだらけで、室内の天井には雨漏りを受けるお盆が括り付けられている、かなり老朽化が進んだ小屋だが、食事はたいへんおいしく、スタッフも親切で気持ちがよかった。温泉も(ぼくは結局入らなかったのだが)すごく良い湯だったようだ。山小屋で寝られないぼくなのだが、久しぶりにまあまあ寝られた。(続く)
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