日当たりの悪い部屋に閉じこもっていると
心までが縮みこんでしまう
思い切って出かけてきたら
山はこんなに明るい
冬芽がふくらんでひとつひとつ
間近い春を待っている
大きな平たい岩を見つけた
いそいそと這い登って寝ころがる
あーあ 快楽じゃあ…
冷え切ってしまったら人間だって
トカゲと大して変わらない
まず温まらなければ
体も心も動き出せやしない
空が深い
まぶたに光の炸裂だ
ぼくは生きている
生きているってことが
まだこんなに嬉しい
ここは故郷の土地に近い
もう何も残っていないけれど
あとで寄ってみようか
トカゲもこんな時
思い出すのだろうか
尻尾が青かった子供の頃のことを
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