すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

那須(補足・写真)

2020-10-17 08:59:24 | 山歩き
 那須ではこれまでに3回、強風に遭っている。
 1回目は若いころ、今回の同じ友人と初めての冬山登山として那須を選んだ時。北の甲子温泉から稜線に登り、雪の中を南下して坊主沼避難小屋に泊まり、翌日さらに南下して剣が峰の捲き道から峰の茶屋の手前の広い背に出た瞬間、前を歩いていた友人が強風にあおられて転がされた。びっくりした。幸い痩せ尾根ではないので転落は免れたが、峰の茶屋は風の通り道で特に強い所なのだということを、その時は知らなかった。
なお、この時は避難小屋の周りを夜中に徘徊する動物がいて緊張した。クマは冬眠しているはずなので、シカかタヌキだったろうか?
 2回目は12月初め。前日に峰の茶屋を通った時にはそれほどの強風ではなかったのだが、三斗小屋に泊まって翌日、熊見曽根を登って稜線に出たら雪の混じった猛烈な風。稜線を歩くのは困難なので、すぐ下の西側の山腹の這い松帯を捲くようにして歩いたのだが、清水平の広くなったところで元の道に戻ろうとしたら位置ががよくわからなくなった。少しウロウロしたが、北温泉分岐の大きな道標を見つけて中の大倉尾根を下って難を逃れた。
 3回目は勤労感謝の日。妹と今回と同じく峰の茶屋に向かったのだが、強風で途中で下山して来る人に何人も会った。「えーっ、登るんですか?」と言う人もいた。間歇的に風が強くなるので、突風は腰を屈めて、体重の軽い妹は岩にしがみついて、やり過ごし、弱まった間に前進し、峠は這って越えて三斗小屋に向かった。樹林帯に入ってからは思いがけぬ雪だった。翌日同じ道を戻ったが、風は弱まっていて何事もなかった。
 ゴールデンウイークにも登っている。この時は快晴、微風。上空をヘリがぐるぐる回っていた。捜索・救助だろうか、それとも単なる取材だろうか? 仲間と、「お前、もう逃げられないぞ」とか冗談を言いながら登った。
 きのう、林間学校でふもとから往復したことを書いたが、あれはまだロープウエイができる数年前だ。那須はいろいろ懐かしい山だ。百名山踏破を目標にする人もいるけれど、ぼくは同じ山に何度も登るのが好きだ。

 さて、今回は写真を入れてみる。初めてでやり方がよくわからないし、写真を撮ること自体あまりないので下手くそだが、実際はもっとずっときれいだ

 4枚目が朝日岳。左端が峰の茶屋。
 
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