イタリアの二十世紀の大詩人ジュゼッペ・ウンガレッティの中に、次のような短い詩を見つけた
夕べの始まり
命は虚ろになって
透き徹って昇ってゆく
太陽に縁取りされた
あふれる雲の塊のなかへ
たぶん、一昨日ぼくが文末で書いたのと同じような光景を目にしている。そして、あの時のぼくの思いと一部分で重なる。ウンガレッティのほうがはるかに簡潔・的確で、比べるのはおこがましいのだが、うれしくなったので紹介してみた。
そして、ぼくは一昨日の文を書き足してみた。
低い黒い雲の底から見上げる空は
切れ間だけが青い淵になって
すでに遠い西の山脈に沈んだ太陽が
最後の光で雲の頂きを薔薇色に染めている
走り去る列車からぼくが見上げている空を
今この時に 何人が見ているだろう?
その人たちは気付くだろうか?
薔薇色の輝きはたちまち失われて
すでにぼくたちを覆い始めている闇が
登って行ってあの雲を空全体を覆い
救済の約束を見えなくするだろう
この瞬間に空を見上げた
何人かだけに与えられた
啓示
高みにあこがれるものだけが
希望という恩寵を受け取ることができる
ぼくはそれを 都会に帰り着いた後も
愛する者に 友に
伝えることができるだろうか?
約束はまだ生きていると
たとえ輝きの消えた後でも
夕べの始まり
命は虚ろになって
透き徹って昇ってゆく
太陽に縁取りされた
あふれる雲の塊のなかへ
たぶん、一昨日ぼくが文末で書いたのと同じような光景を目にしている。そして、あの時のぼくの思いと一部分で重なる。ウンガレッティのほうがはるかに簡潔・的確で、比べるのはおこがましいのだが、うれしくなったので紹介してみた。
そして、ぼくは一昨日の文を書き足してみた。
低い黒い雲の底から見上げる空は
切れ間だけが青い淵になって
すでに遠い西の山脈に沈んだ太陽が
最後の光で雲の頂きを薔薇色に染めている
走り去る列車からぼくが見上げている空を
今この時に 何人が見ているだろう?
その人たちは気付くだろうか?
薔薇色の輝きはたちまち失われて
すでにぼくたちを覆い始めている闇が
登って行ってあの雲を空全体を覆い
救済の約束を見えなくするだろう
この瞬間に空を見上げた
何人かだけに与えられた
啓示
高みにあこがれるものだけが
希望という恩寵を受け取ることができる
ぼくはそれを 都会に帰り着いた後も
愛する者に 友に
伝えることができるだろうか?
約束はまだ生きていると
たとえ輝きの消えた後でも
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