すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

「老人と海」

2020-06-23 14:30:05 | 老いを生きる
 Uさんから昨日の記事について、Facebookの方へ下記のコメントをいただいた。ありがとうございます。
・・・・・・・・・
 老人と海のシーンが眼に浮かぶ。私も港に向かって一人でオールを漕いでいます。ちょっと鼻歌まじりにね。
・・・・・・・・・
 …確かにね。じつはぼくも書きながら、「老人と海」を思い出していた。
 ヘミングウェイの老人は、極限の、最後は絶望的な、戦いを戦い抜き、戦いが終わった後も、疲れ切ってはいてもまだ戦うことを投げ出してはいない。
 この希望を捨てない姿勢によってヘミングウェイはノーベル賞を授与されたのではなかったろうか。ヘミングウェイは好きだが、やや、男の文学し過ぎるようにも思う。
 彼は鬱と神経衰弱で、最後は自殺した。男は脆い。
 ぼくの老人は、どこかで戦うことをあきらめてしまったように思える。あきらめてしまって、戦う代わりに夢想にふけった方が楽ではある。最初は「酒瓶を片手に」と書いたのだが、やめた。朝から酒を飲まないだけましかもしれない。
 ともあれ、この老人は(この船も)10年後ぐらいのぼくかもしれない。
 現在のぼく自身は、まだあきらめきっているわけではない。
 まだ戦おうとする気持ちと、夢想にふけった方が楽だろうと思う気持ちが、かわるがわるやってくる状態にある。
 鼻歌まじりにオールを漕いでいるUさんを見習わなきゃね、と思いつつ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする