すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

霧ヶ峰

2018-08-02 08:57:02 | 山歩き
 学生の頃(と言っても、大学には一か月しか行かなかったが)、霧ヶ峰の中腹にあるゴルフ場でふた夏、住み込みのキャディのアルバイトをした。キャディは地元の農家の人の通いがほとんどで寝具がない、というので、東京からチッキで布団袋を運んでの住み込みだった。
 そこを紹介してくれた、そしてふた夏一緒に働いた、高校時代の級友とは、今でも夏に一緒に山登りに行く。その時やはり住み込みでいた学生とは、後年パリで再会した。ぼくはその最初の年のアルバイト代で、堀辰雄全集を買った。
 一時文学から全く関心が離れてしまった時期があって、その全集は引っ越しの際に手放してしまったが、霧ヶ峰はいわば、ぼくの青春の一頁だ。
 二十代後半から四十代前半まで、山登りに夢中になった時期に、霧ヶ峰には一度も行かなかった。ぼくの意識の中ではあれは山という範疇に入っていなかったのだ。
 だから霧ヶ峰に行くようになったのは近年だ。一昨年からは三年連続で行っている。
 ぼくも厳しい登山よりは高原散策の方を好むような歳になったのかもしれない。
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