東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

業績評価、開示のススメ

2013年02月26日 | インポート

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 昨日のブログで、成績率によって特別給(ボーナス)が減ることを書いた。

 その成績率は、校長の業績評価によって決められる。自分がどのような評価を受けたか知ることができるのが「業績評価の本人開示制度」だ。本来、すべての人に評価は明らかにされるべきだが、希望者だけになっている。
 手続きは簡単だ。開示の申請書に名前を書いて提出すればよい。申請書は、3月上旬に全員に配布されるはずだが、配布されなければ管理職にもらえばよい。3月7日以降に、本人に「項目別評価」と「総合評価」が文書で開示される。
 業績評価は、特別給だけでなく昇給にも影響するので、自分に対する評価は知っておいたほうがよい。もし、評価に疑問があれば校長と面接し、納得できなければ「苦情申出」を区市町村の教育委員会に出すこともできる。その結果、評価の修正が行われた事例もある。

 裁判でも、不当な業績評価があったことを認め、賃金上の不利益を伴う以上、「C以下の評価をするについては、その根拠として相当な事実が存在することが必要であり、上記不利益との関係において評価の相当性が争われる場合においては、評価権者側において、その存在について主張立証責任を負うと解すべきである」と、評価権者側に立証責任を負わせる確定判決(2011年10月)が出ている。
 開示申請をすると不利になるなどと言うトンデモ校長がいるという情報が組合に寄せられているが、まったく根拠のないデマだ。むしろ、みんなが開示を希望することによって公平・公正な評価になる。

   (シクラメン