東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

成績率で特別給が減る!

2013年02月25日 | インポート

Photo 6月と12月に支給される特別給(ボーナス)に成績率が導入される。
 特別給は、夏・冬合わせて、給料の3.95月分(期末手当2.6月、勤勉手当1.35月)が支給されている。
 成績率は、その勤勉手当から0.02月分を全員から差し引き成績によって差別支給する仕組みだ。業績評価が下位の人からは、さらに6%差し引く。
 月給40万円の人で考えると、全員8,000円減ることになる。さらに下位の人は32,400円減る。下位の人とは、業績評価の総合評価が「D」で、最終評価が「1」の人だ。総合評価は校長の絶対評価であり、最終評価は相対評価。相対評価の比率は、いずれ公表される。
 一方、成績が上位の人には、加算額が支給される。その対象は40%。
 20人の職場(全員が月給40万円と仮定して)で考えてみよう。全員から8,000円ずつ集めて20人分で160,000円、成績下位の人が一人いたとすれば、拠出総額は192,400円。
 これを上位8人(40%)に24,050円ずつ配ることになる。
 この結果、上位8人は、16,050円増、中位11人は8,000円減、下位1人は40,400円減になるしくみだ。業績評価によって24,050円~56,450円の差がつくことになる。
 ボーナスを奪い合うような構造で勤労意欲が増すはずはない。

 校長からは、「お金が絡むと業績評価をどうつけるか悩むし、勤労意欲を高めることも難しくなる」という声も聞かれた。
 校長の 顔色うかがい 子ら見えず

というようにならないことを願う。

※この試算は、単純化して仕組みを説明しています。実際には、「成績率」では「扶養手当」が算入されなくなるので、扶養手当の給付がある人は、さらに減額されます。(給料月額38万円の人で年間4万円程度の減額になります。)

(ウメ・紅梅)