東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

東京のドングリも被曝

2012年12月14日 | インポート
0308117_067 ブログに、東京のドングリからもセシウム検出というコメントがあった。
 福島の子どもたちのためにと、東京で集めて福島に送ったドングリから、セシウム137と134が検出された。検出量は30ベクレルほどで、食べることはないので大丈夫だと思うが気がかりである。これまでのように、子どもたちがドングリでいろいろな造形活動をすることもできなくなるのだろうか。東京も「被曝地」になったことを改めて感じた。というコメントだった。
 先日も大きな地震があったが、福島第一原発の状況は、今も相当深刻で、必至に復旧作業をしている。その作業に従事している労働者の被曝は、空恐ろしい状況であることが、WHOの求めに応じて東京電力出した報告書で明らかになった。(12/1朝日新聞)
 それによると、最高で1万1800ミリシーベルトの甲状腺被曝(ひばく)をした作業員がいた。一般的に甲状腺がんのリスクが増えるとされる100ミリシーベルトを超えた作業員も少なくとも178人。
 近く公表されるWHOの報告書によると、1万ミリシーベルト超は2人、1万~2千が10人、2千~1千が32人、1千~500が50人、500~200が69人、200~100が15人いる。全身の場合1万ミリシーベルト超の被曝は致死的だが、甲状腺局所の被曝線量は影響が少なく、急性症状はほとんど起きない。
 東電によると、最高の1万1800ミリシーベルトの被曝は、30代の東電社員。全身の外部・内部被曝線量も最高の678.8ミリシーベルトだった。健康影響はこれまでみられず、原発以外の部署で働いているという。
 原発労働者の被曝労務災害は、起こるべくして起きているものであり、被曝隠しなど許されざる犯罪も起きている。しかも、原発労働者の多くは、福島県民であり、原発事故により二重の被曝を強いられていることになる。原子力発電によって豊かな生活をしている私たち都市住民の責任は重大だ。
       (パリ地下鉄入り口)