東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

パリの放射線量は・・・

2012年12月06日 | インポート

0308128_195原発大国フランス、パリの放射線量は東京と同じか、それより高い日もあるという辻仁成さん(音楽家・作家・映画監督)からのメッセージを見つけた

わたしが暮らすパリの放射線量は東京と同じか、もしくはそれより高い日があります。
たとえば今この瞬間は0,07msvという数字が計測器に出ています。
自然放射能の影響もあるのですが、チェルノブイリや度重なるフランス国内の原発事故の影響も否定できません。核関連施設はパリ周辺だけでも夥しい数、存在しています。奇しくもわたしはその両方の原発大国を行き来しています。
震災後、福一の作業員の方と交流を持ってきました。
廃炉にするのにまず予算がないのが現実だそうです。作業員の日当は搾取されており、経験者が集まらない、育たない。意識ある技術者はがんばっていますが、被ばく量が上限に近づいており、まもなく福一から離れざるをえません。
格納容器へと繋がる配管工事一つとっても、問題個所をボックスで囲み、空気に触れさせないようにした上で、熟練した経験者が勘と経験と指先で作業をします。
そういう作業の出来る作業員が減っています。廃炉までの長い道のりをどうやって乗り切って行くのか・・・。知り合いの作業員は、このままであれば事故が再び起こると言います。脱原発を目指す政治家の結集は急務です。
国民の声を聞き、それを国会に届け、実現させるのが政治家の仕事です。
政治家は政争に明け暮れず、今こそ、本来の政治家としての役割に目覚めて頂きたい。
原発で働く心ある作業員たちの声を聞いて、最前線の祈りや努力や忍耐や願いを麻痺した国会に届けてほしい。国を動かしてください。
そして、世界に声をあげてください。

おりしも、甲状腺被曝、最高1万2千ミリシーベルトを浴びた原発労働者がいたことをWHO報告書で東京電力が明らかにしたという記事もあった。(12/1朝日新聞)

今回の選挙は、原発をめぐる国のあり方だけではなく、人間の生き方をも問われる選択になるだろう。

   (エッフェル塔)