東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

?沖縄 @辺野古・高江・普天間

2012年12月05日 | インポート
Img_0809必見の映画紹介。「?沖縄 @辺野古・高江・普天間」藤本幸久・景山あさ子監督作品
 沖縄にオスプレイがやってきた。「世界一危険」と言われる「普天間基地」に。普天間から辺野古、高江、そしてあの阿波根昌鴻さんが生きた伊江島へも縦横無尽に飛ぶ。重低音を響かせて、低空飛行で機体の腹を見せ、沖縄の空を我が物顔に飛ぶ。それは敵地を飛ぶ実戦訓練でもある。
 その最中、10月16日には米兵に沖縄女性が強姦され、その後も住居侵入が続く。沖縄はアメリカの植民地ではない。土地も空も海も、そして沖縄の人々の人権も、このように蹂躙されていいものではない。
 この映画は2004年の辺野古から映し出す。「辺野古」は1995年に米兵による少女暴行事件後に日米合意で返還すると言われた「普天間基地」の「移設先」とされている所だ。「返還・閉鎖」すべきものを「移設」と言いながら機能を強化した「新基地」を作ろうとしているのが辺野古である。本格化した調査に住民を中心とした沖縄の人々は立ち向かう。ここはジュゴンやウミガメが生息し、珊瑚の美しい海だ。
 「高江」は米軍の唯一のゲリラ訓練場がある所だ。ここにも新たなヘリパットーオスプレイの配備を前提としたものを作ろうとしている。もう5年、住民は生活をしながら工事をさせないために座りこんでいる。やんばるといわれるこの自然の森にはノグチゲラ、ヤンバルクイナなど貴重な天然記念物が生息する。
 そして「普天間」。オスプレイを来させてはならないと、戦後初めての「普天間基地閉鎖」が試みられた。「覚悟」の闘い故、年配者が前面に立った。嵐の中、人々は座りこむ。スクラムを組み、基地は3ゲート全てが閉鎖される。10月1日のオスプレイ配備を前に機動隊は力ずくの排除にかかる。次々と引きずられて行く中、泣きながらの歌声が響く。「ここは解放区だった。つかの間だったけど」と。
 オスプレイはこれから日本列島を飛ぶ。沖縄だけのことではない。日本そのものが米軍の思いのままに使われるということだ。だから、沖縄の闘いは日本の平和を守る闘いの最前線なのだ。
 「?沖縄」。辺野古ー高江ー普天間と沖縄の熱い思いをつなぐ人々への讃歌です。涙なくして見られない映画です。ぜひぜひ、年配者のバトンを受け継ぐ若者、見てください。
 12月8日(土)よりロードショー ポレポレ東中野
 同時上映「ONE SHOT ONE KILL」(これもおすすめです)
 一般 1,500円  前売り 1,200円
       (辺野古海岸に立つ米軍海兵隊の看板)