2月の兼題・『末黒野(すぐろの)』➡ (焼野・焼け原・本黒)
==早春に枯れ木や枯れ草を焼いた後が黒く残っているのを言う。
野焼きは芽立ちを促したり、焼いた後の灰が肥料となってよい良い草を得るためである。
病害虫の駆除にもなる。==
古都に春の訪れを告げる若草山の山焼きが26日夜、奈良市であった。
ふもとの奈良公園周辺には約17万人(奈良県発表)が集まり、冬枯れの山肌に
広がる幻想的な炎に見入った。
若草山山焼
2019若草山の山焼,若草山公園管理事務所の画像をお借りした。
宿題の5句を作ってみました。
作句に当たっては、少年時代(秩父〉の田圃のあぜ道の
野焼きの思い出があります。
そのむかしの原風景を思い出しながら……、老年子供に帰る。
1、明後日野焼き回覧走り書き
に回る回覧板。その頃は隣組と言っていた。
有線放送も、電話もなかった。
2、風しずか部落総出の野焼きかな
田圃のあぜ道を野焼きした。害虫も天に召されて万々歳。
豊作間違いなしと…民は喜んだ。
3、末黒野や若芽顔出す十日過ぎ
10日位すると、黒く焼かれた後にポツリポツリ緑らしきものが見える。
春の勢い、若芽です。
4、古都奈良の燃え立つ赤し山を焼く
27日の朝刊に、若草山の山焼が写真入りで載っていた。
これを詠みました
5、野焼きする秩父盆地に煙り立つ
秩父は周りが山々、いわゆる秩父盆地です。
耕地()毎に、川を挟んで谷地で野焼きが行われる。
煙たなびく。末黒野という程でなく田圃のあぜ道でした。
* コメ欄は閉めています。