toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「移された顔」 帚木蓬生

2013年09月01日 | 読書日記
3部構成で、最初が極短い小説。
2番目はこの本のメインの部分で何故か戯曲で書かれている物語。
最後は後書きで医学の立場からの現状の説明となっている。
全て同じ「顔面移植」がテーマ。

最初の話はかなり衝撃的な内容でちょっと引いてしまうが、それを読んだ後に読むことになる2番目の話はすんなり受け入れられる。
ただ戯曲になっているのが個人的には宜しくない。
普通の小説にして欲しかった。
著者は現役の医者と言うことなので、内容には間違った点は無いと思われるし、とてもリアル。
「孤高のメス」を連想した。

ちなみに著者名は「ははきぎ ほうせい」と読むらしい。
(そのままでは変換してくれません)


新潮社

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