辻堂ゆめ作品の中では一番でした。
オカルチックでファンタジックな第一部と、その回答編のような第2部にプロローグ(第一部の最後の場面なので無い方が良いと思った)とエピローグが加わった構成。
第2部はタイトルに通じているだけでなく、終盤になるとミステリの謎解きの要素まで入ってくる。
女子高生が何度も夜中に一人で出歩くというのが現実的では無いものの、1冊で色々楽しめる作品。
そして、あれもこれも伏線だったと驚かされる。
「何一つ最後までやり通したことが無い」と母に思われている咲子だから、詩は遺作として完成していて欲しかったかな。。
2024.4.25
中央公論新社